“ともだち” っていうルールは難しいということ...(There is a Song)
『サイレント・イヴ』:辛島美登里(1990)
冬の名曲は数々ありますが、本当に寒い夜に似合う一曲が、辛島美登里さんの『サイレント・イヴ』だと思っています。
『サイレント・イヴ』1990.11
作詞・曲:辛島美登里/編曲:若草恵
ドラマ『クリスマス・イブ』の主題歌だったこともあって、私たちの世代ではクリスマス・ソングの定番曲になっていますが、タイトルの通り、静かにイブを過ごす女性が描かれた曲です。
サビ部分でのこの歌詞が印象的だったんですが、どうやら、好きな人はいたんだけど失恋してしまい、大事なイブの夜をひとりで過ごしている…
そんな悲しい曲だと思っています。
ただ、この女性とその男性の間に何があったのか… 実は、私の周りの人たちの中で意見が分かれるとこがあって
今回は、その問題について考えてみたいと思っています。
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意見が分かれたのは、この女性とその男性が、「交際していた」(2票)か「交際していなかった」(1票)ということなんです。
(票数が少なくてすみません… 笑 )
では、まず「交際していた」派の方々の意見
上記の歌詞(最初の方です)で、”愛を重ねて” という部分に二人の間の親密さを感じる。
サビはじめの ”さようなら” というのは、つきあってたからこその決別に感じられる。
また、2番の歌詞では ”想い出” という言葉も出てくるので、二人の間には何かしらの関係があったはず…
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次に「交際していなかった」派の方の意見
”愛を重ねて” は、女性側の恋慕の気持ちを重ねてきたとも取れるし、 ”想い出” は恋人としてのものではなく、女性がときめいた場面と捉えることができる。
また、この部分の歌詞から、この女性は、男性の方には決まった人がいることをすでに知っていながら、好きだということを伝えたのではないか…
そして、男性からは ”ともだち” のままでいようと断られたのだと想定できる..
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それに対して「交際していた」派の方々の意見
最後は、”もう一度” というフレーズが繰り返されていて、一度は ”つかんだ” または ”つかみかけた” ことは間違いないのではないか
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さらに「交際していなかった」派の方の意見
たしかに ”つかみかけた” と感じられるほど親しい間柄だったと思うが、いわゆる「ともだち以上恋人未満」の関係だったのではないか
"さようならを決めたことは けっしてあなたのためじゃない" というのは、この女性自身が意を決してチャレンジした結果だからこそ言える言葉であって、そもそも、この女性がその男性から「ふたまた」をかけられていたのならば、こんな綺麗な歌にはならないはず…
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と、いうようなやり取りでしたが、結論はいかに…
悲しさに満ちた曲ではありますが、イブを泣き明かした後、また前向きになりたいという思いも感じられて、季節が移りゆく中で、悲しみも癒え、きっと、新しい夢をつかんでいけるようになると思うのです。
まあ、二人の関係がどちらの間柄であっても、この『サイレント・イヴ』が美しい曲であることは間違いないのです。
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結論出さないのかッ 笑
辛島美登里さん自身、2015年のコンサートの模様を公開してくれています。
澄んだ歌声は今も変わらないのです。
辛島美登里 ChristmasSymphonic Concert 2015~再びの恋〜
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