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ポジションがつかめなかったロバート・パーマーの『リップタイド』(私的名盤)

 My Masterpiece

サブスクの音楽サービスのおかげで、久しぶりに再会した「昔、はまった ”アルバム” 」を ”note” していきます。


 今回、再会したのは

『リップタイド』by ロバート・パーマー

 ロバート・パーマー(1949年1月19日 - 2003年9月26日)は、イギリスのシンガー。
 1985年に、デュラン・デュランのジョン・テイラーとアンディ・テイラー、シックのトニー・トンプソンらが結成したパワー・ステーションに参加した。


 ロバート・パーマーという人は、自分にとって、今ひとつポジションが分からない人だったんですよね。

 それなりの中堅ぐらいの見た目(決して若くはない)なのに、急に現れた印象でした。
 当時、ヒットしてたのが「恋におぼれて」って曲だったんですが、PVがけっこう長い期間流れてたんですよね。

「恋におぼれて (Addicted To Love)」

 女性に囲まれて、スーツで歌うPVなんですが、ちょっと独特ですよね。
 デヴィッド・ボウイとかブライアン・フェリーの路線なんだろうかと思いつつも、それほど怪しい雰囲気ではないような... みたいに、ちょっと捉えどころが難しい感じだったんです。


 パワー・ステーションのヴォーカルの人ってのは、ちょっと後になって友だちから教えてもらったんですよね。

 パワー・ステーションは、デュラン・デュランのアンディ・テイラーとジョン・テイラー、シックのトニー・トンプソンらが組んでたバンドで、けっこう友人間で人気があったバンドなのです。
 という私も、T・レックスのカバーだった「ゲット・イット・オン」なんか大好きで、何度も繰り返し聴いていたんですよね。

 そういえば、ヴォーカルの人はロバート・パーマーって名前だったな... と、それならばと思って聴いたのが、この『リップタイド』だったのです。


 ジャケットを見た瞬間、ちょっとイメージが違ってたんですが、中を聴いてみると、もっとイメージが違ってました。思ったより骨太な感じで、意外と(失礼!)良かったんですよね。
 なんだろう、ボウイやフューリーがアーティストって感じならば、パーマーはヴォーカリストって感じなんです。シングルヒットしてた「恋におぼれて」も、PVで聴くよりも、レコードで聴いた方が全然良く聴こえたのです。


 ただ、パーマー自身は、その後、リリースするPVで、やっぱり”女性いっぱい”路線を続けてくんですよね~ 


「ターン・ユー・オン (I Didn't Mean to Turn You On)」


 しばらくしてリリースされたシングルでも..

「この愛にすべてを (Simply Irresistible)」1988


 ここまで徹底してたら、もう「お約束芸」みたいなもんですよね。

 女性に囲まれて歌うダンディなシンガー...
 そんなだけど、歌はとってもかっこいい
 自分の中では、そんなイメージだったのです。


 ロバート・パーマーは、早逝するんです。
 ダンディなイメージ故、死後、いろいろな噂も流れたんですが、それもパーマーらしいのかなって、このアルバムを聴きながら思い出したのでした。


+  +  +  +  +  +


 当時、ほんとよく聴いていた、パーマー・ヴォーカルのパワーステーション版の「ゲット・イット・オン」、これもムチャクチャ懐かしいです。

「ゲット・イット・オン "Get It On (Bang A Gong)"」