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『メイク・イット・ビッグ』by ワム!(私的名盤との再会)

My Masterpiece

サブスクの音楽サービスのおかげで、久しぶりに再会した「昔、はまった ”アルバム” 」を ”note” していきます。


 今回、再会したのは

ワム!の『メイク・イット・ビッグ』

ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーで構成されるイギリスのポップデュオ


 「ワム!(Wham!)」というのは、もともと、強い衝撃音を表す言葉で、日本で言うと ”バーン!” みたいな感じの擬音表現なのです。
 海外のバンドで、名前に記号が含まれているバンドと言えば、真っ先に思い浮かぶのが「ワム!」なのですが、名前の後ろに「!」の感嘆符が付いているのは、そういった事情からなのです。


 「ワム!」は瞬間最大風速の強いバンドのイメージで、パッと出てきて、一瞬で解散していった感じなんですよね。

 その嵐のようなブームの中心だったアルバムが、この『メイク・イット・ビッグ』だったのです。


 初めて聴いたのは「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」

「Wake Me Up Before You Go-Go」(1984)

 まあ、「ワム!」ってバンド名からして軽いイメージだったのですが、この「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」って邦名もかなり浮かれてますよね~。

 ちょっと明るすぎて、当時の自分の好みとは違ったのですが、かなりヒットしてたのです。
 自分の中では海外のアイドルって、その時は感じてたのです。


 そして、その後にヒットしたのが「ケアレス・ウィスパー」

「Careless Whisper」(1984)

 これはもう、ポップスじゃないですよね。
 ほとんど ”日本のムード歌謡” のような雰囲気で、まったくウキウキしてない!w

 ほんとに同じバンドの曲か?と思うぐらいなのですが、この落差が「ワム!」を印象付けたのも間違いないと思うのです。(私個人の感じ方ですが...)

※ 後で知ったのですが、実は、この曲はジョージ・マイケルのソロ曲だったということです。そのため、(Official Video)は「ワム!」の方には掲載されてないんです。


 そして、この2曲が入っていたアルバムが『メイク・イット・ビッグ』なわけなのですが、そんなにハマってなかった自分でも聴いていたぐらい、クラスで流行っていました。


 そのアルバムのあとの「ラスト・クリスマス」

「Last Christmas」(1984)

 2004年のドラマ「ラストクリスマス」の主題歌にも使われて、日本で「ワム!」といったら、この曲ですよね。


 そして、次が「フリーダム」

「Freedom」(1985)

 『メイク・イット・ビッグ』からのシングルカットで、ウキウキ路線の、自分の中では「ワム!」らしい1曲です。

 このビデオには、中国公演の様子が映ってるのですが、そこで「Freedom」が歌われているってのも、なんかすごい時代ですよね。



 「ケアレス・ウィスパー」と「フリーダム」の間に「ラスト・クリスマス」がはさまれてるので、『メイク・イット・ビッグ』を今回聴いてみて「ラスト・クリスマス」が入ってないことに違和感を感じたのですが、そういえばそうでしたね。

 でも、聴き直してみても、意外と古びてないし、いい感じで聴けたりするんですよね。
 何となく企画盤っぽい感じもするんですが、「ワム!」自体がプロジェクトみたいな印象だったので、これはこれで名盤だと思うのです。


 1986年の「ワム!」解散後、ソロアーティストとして活動していたジョージ・マイケルが亡くなってから5年になります。

 後年はいろんなことがあって、80年代に見せた輝きは失われていましたが、ロンドンオリンピックの閉会式で、姿が見れたときは、ちょっと嬉しかったんですよね。
 今回は、そんなことも思い出してしまいました。