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個人的"バンド名"選手権

 Championship


 これまでの音楽シーンでは、数々のバンド、グループ、ユニットなどが誕生してきました。

 皆さんは、好きになる時って、バンド名を気にしたりしますか?

 自分にとっては、好きになる時にバンド名も微妙に影響されることがあるんですよね。まあ、音楽性がハマってしまえば、気にならなくはなるんですが、やっぱり、かっこいい名前の方が好きになれるような気がします。

 一例をあげると、80年代に一世を風靡した伝説のバンド ”BOØWY” の場合、バンド名をマイナーチェンジしていて、もともとは漢字で ”暴威” だったんですよね。
 いわゆる不良イメージで、自分の中学時代に流行した”横浜銀蝿” や ”紅麗威甦(グリース)” みたいな感じだったのです。

 多分、”暴威” のままだったら、自分は聴かなかったような気がします。
 それが ”BOØWY” に改名されてデビューしてくれたからこそ、自分も耳にすることが出来たと思うので、この改名に感謝なのです。

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 カタカナ表記ではボーイではなく ”ボウイ” だったので、デヴィッド・ボウイから取られたのかと思っていたら、単純に”BOY” からの命名だったという噂なのですが、真相はどうなんでしょうね。 


 そもそもバンドの名前って、結成するときに、志向する音楽性や、願いや、関係性みたいなものがあって付けられるものだと思うのですが、ファンとしてはそのエピソードなんかも気になったりします。
 今回の ”note” では、数知れない日本のバンドから、私が個人的に気に入っているバンド名を年代別にエントリーしていきたいと思います。

 好きなバンドというわけでなく、(できるだけ純粋に)バンド名として好きだったり、印象的だったものをエントリーしたいと思います。
 また、名前の由来エピソードは、諸説あるものも含まれていますので、ご注意願います。

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◆◇◆ 1970年代代表 ◆◇◆

 まず、リアルタイムではありませんが、自分が音楽を聴き始めた80年代は中堅だった1970年代デビューの方々から__

#1:ゴダイゴ

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 ミッキー吉野さんとタケカワユキヒデさんが中心となって結成された”ゴダイゴ” は、英語詞だし、国際色のあるメンバーだし、なんか日本のバンドとは思えない感じでした。
 後醍醐天皇から取られたバンド名ということですが、英語表記の ”GODIEGO” が、GODIEGO みたいに再生がイメージされたり、GOD I EGO に分けて読むこともできたりして、深読みできるバンド名が良かったのです。

#2:RCサクセション

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 余談ですが、昔読んだ忌野清志郎さんの本に、RCは "レッド・クロコダイル" の略みたいなことを書いてるものがあって、それを、ずっと信じてきましたが、今回の記事に合わせて調べてみると、実は、清志郎さんの前身バンド ”The Remainders of the Clover” から取られたものであるという事です。
 えーって感じなのですが、自分と同じように "レッド・クロコダイル" と思ってる人も多いかもしれませんね.... え、いない?。


◆◇◆ 1980年代代表 ◆◇◆

 自分が10代として過ごした80年代デビュー組、思い入れのあるバンドも数多いのです。
 80年代の特徴は、カタカナ表記のバンドが多いことで、"レベッカ" や "フリッパーズギター" もカタカナ表記なんですよね。加えて、"米米クラブ" や、"爆風スランプ" みたいに漢字にカタカナのバンド名も印象的でした。
 その他、英語表記の "BOØWY" や "HOUND DOG"、"UNICORN" らも含めてエントリーするのは次の二組です。

#3:THE BLUE HEARTS

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 ヒロトやマーシーが中心となって結成されたパンクバンドですが、「リンダリンダ」で登場した時は、けっこうインパクト強かったですね。
 ドブネ~ズミ♩から始まる歌もそうですが、激しくジャンプするヒロトの暴れっぷりなどなど、規格外な感じがしました。
 バンド名の ”ザ・ブルーハーツ” に、特に意味はなく、小学生でも分かる単語の名前にしたかったということ。
 ......確かにシンプルです。
 青いハートって何?みたいな感じもあるんですが、”ブルーハーツ” という言葉はシンプルでも力強く、なんていうか、口にして心地いい響きの言葉だと思うのです。


#4:B'z

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 数あるバンドの中でも、極端に短い名前が目立ってました~。
 2人組の ”B'z” はバンドというよりユニットなんで、ちょっと記号的で単位みたいなこの名前がピッタリでした。
 あまり意味は無いらしくて、後ろに ”z” を付けることは決めていて、当初は ”A'z” だったのが ”B'z” になったらしいです。
 ”A'z” ってなんか違和感ありありですが、そう思うと、いかに ”ビーズ” って音の響きが良かったのかと感じさせられます。



◆◇◆ 1990年代代表 ◆◇◆

 CDが売れまくった90年代に入ると、一気にバンド数が増えますが、傾向としては、英語表記のバンド名が多いんですよね。
 で、一見して、意味が分からない英語も使われてたりするバンドも多かったんです。
 ”L'Arc〜en〜Ciel” なんて、最初、どう読むのかさえ分からなかったり、”” が入ってるのも印象的でした。
 また、異彩を放っていたのが”シャ乱Q”で、最初はふざけてるとしか思えなかったのですね~、まあ、個性的なのは間違いありません。ただ、くせの強いバンド名なんでエントリーには至りませんでした。
 そして、多くのバンドのいた90年代の中からエントリーしたのは次の二組です。

#5:黒夢

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 当時は、ほんとに英語を使ったバンド名が多くて、そこに抵抗感をもって、あえての漢字2文字のバンド名はかなり目立ってた気がします。
 メンバーも、清春、人時など漢字で統一されていて、バンド名どおり、かなりダークでハードなイメージでした。
 何かといろいろあったバンドなんですが、それも彼ららしいと思います。


#6:Mr.Children

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 子どもを表す ”Children” に ”Mr.” を組み合わせるという相反するイメージをくっつけてるのが印象的ですよね。
 ただ、”Mr.Children” をエントリーした理由としては、それだけでなく、”ミスチル”っていう省略形の愛称がセットになっているところを高評価しました。
 ”DREAMS COME TRUE” なら ”ドリカム”、”THE YELLOW MONKEY” は ”イエモン” と、省略された愛称で呼ばれるようになることは人気のある証拠ですよね。
 その中にあっても ”ミスチル” という呼び名は、特別、響きが素敵だと思うのです。



◆◇◆ 2000年代代表 ◆◇◆

 新世紀を迎えると、バンド名は個性化の方向に移行してきます。
 目立つのは、”175R” や ”かりゆし58”、”MONGOL800” など数字が含まれてる系が増えたこと。また、90年代のゆり返しか、”銀杏BOYZ” や ”東京事変”、”氣志團” などの漢字を使った名前も増えたんですよね。さらにはオール平仮名の ”いきものがかり” なんかもあったりして、ほんとに個性的で印象的なバンド名が増えた感じでした。
 ......かなり悩みましたが、この年代では、オールカタカナの二組をエントリーしたいと思います。

#7:レミオロメン

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 藤巻亮太さんを中心に同級生で結成した3ピースバンド。
 "レミオロメン" なんで、X-メンとか、Gメンとか、特定の人たちを表す言葉だと思ってたら、3人の好きな言葉をつなげただけという.... しかも、メンは人のことではなく路面電車のロメンからという意外な由来でした。
 ただ、そういう由来でもw、 "レミオロメン" って言葉には、ドレミやメロディみたいな音を想像させるものがあって、いい響きなんですよね~。


#8:スキマスイッチ

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 大橋卓弥さんと常田真太郎さんの二人組ユニットですが、部屋の窓の隙間と電灯のスイッチが目に入ったことから名づけられた名前は、響きがとても気持ち良いんですよね。
 初期の3枚のアルバムのタイトルが「夏雲ノイズ」「空創クリップ」「夕風ブレンド」と漢字+カタカナに統一されていて、"スキマスイッチ" ならではの世界観が構築されているような感じなのですが、全て、この"スキマスイッチ" というネーミングから始まってるんだと思います。


◆◇◆ 2010年代代表 ◆◇◆

   2010年代に入ると、さらに個性的になってきた感じですよね。
 そのまま文章みたいな ”神様、僕は気づいてしまった” や ”ずっと真夜中でいいのに。”  みたいなものもあれば、”ゲスの極み乙女。” や ”ヤバイTシャツ屋さん” みたいな変てこなものまで、ぱっと見、グループ名なのかアルバム名なのか分からないことも多しです。
 他にも日本語の響きだけをチョイスした ”sumika” や ”SHISHAMO” みたいなタイプも印象的でした。
 そんな中、自分の中で引っ掛かったバンド名はこちらの二組。

#9:水曜日のカンパネラ

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 正確にはバンドではなくユニットですね。
 しかも、ヴォーカル+コンポーザーみたいなユニットの形は、2010年代になって出てきた感じで、他にも ”ヨルシカ” なんかもそうですよね。
 その中でも ”水曜日のカンパネラ” って名前は、ほとんど小説のタイトルみたいな感じで気に入っています。
 カンパネラってもともとイタリア語で鐘を指す言葉だし、自分としては、どうしても、同じ由来を持つ『銀河鉄道の夜』のカムパネルラをイメージしてしまうんですよね。
 なので、文学の香りのするこの名前に魅かれてしまうのです。



#10:Official髭男dism

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 最後のエントリーは、近年、大活躍中の”Official髭男dism”。
 ちょっと ”シャ乱Q” 的な香りのするバンド名で、初めて聞いた時、一度では憶えきれない感じでした。
 グループでは誰も髭を生やしてないし、髭男爵とかぶっていて、世の中年世代を混乱させた彼らですが、認知が進んで、すっかり定着してきましたね。
 バンド名にあまり意味はないそうなんですが、とにかくインパクトの強い名前であるのは間違いないのです。


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 以上、各年代から2組ずつ、計10組をエントリーさせてもらいました。
 自分の音楽の好みではなく、あくまでバンド名で.... と思いましたが、並べてみると、やっぱり自分の好みが出ちゃいますね~、すみません、あくまで個人的な選手権ということでご了承ください!

 お薦めのバンド名がありましたら、皆さんからのエントリーもお待ちしています!


 ちなみに年代は結成時ではなく、メジャーデビュー時でエントリーさせてもらっています。
 なので、残念ながら、2020年代デビュー組はエントリーされていません。が、エンディング曲として、2020年メジャーデビューの ”Novelbright” の曲でお別れしたいと思います。
 え、気になるバンド名なのか?って、いや、”ノーベルブライト” なんで、略称が ”ノーブラ” なのか ”ノベブラ” なのかが気になってたりするんです。

 ハイトーンの歌声が心地いいですよね。略称が気なりますが応援しています。