ジョージ・ハリスンを聴いています。(ビートルズと私③)
The Beatles and me Ⅲ
「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」がジョージ・ハリスンの曲と知ってから、意外とハリスン推しの私です。
なので、今回は、4人のメンバーのうち、そのジョージ・ハリスンに焦点を当てて ”note” しようと思います。
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◎ビートルズのジョージ・ハリスン
ジョージ・ハリスンは、ビートルズでは最年少のメンバーで、主にリード・ギターを担当していました。
印象は寡黙で地味!
ソングライティングでは中期以降、徐々に才能を発揮してきて、東洋の音楽を取り入れたり、いろいろと実験的なことも持ち込んだりと、ビートルズサウンドの活性化に影響したメンバーです。
ただ、やっぱり印象としては地味なんですよね。
その大きな理由が、ハリスン作の曲が少ない事だと思うのですが、やっぱりレノン/マッカートニーというスペシャルなソングライターの前では、どうしても採用される曲が少ないんですよね。(これもビートルズ解散の一つの要因と言われています。)
なので、ジョージ・ハリスンの曲は、レコードの片面に1曲みたいな割り当てだったんです。1枚のレコードに2曲って感じですね。
限られたソースなので、サブスクでの配信サービスとかがあると、ついつい、ハリスン作曲だけのプレイリストなんかを作りたくなってしまうのは私だけじゃないと思うんです。
プレイリスト作成用に、【ジョージ・ハリスン作のビートルズの曲一覧】を作ってみました。
いろいろ調べてみたのですが、一覧になっているものが見つからなくて、自作してみたので、間違いや抜けがあったらご指摘ください。(お願いします。)
【ジョージ・ハリスン作のビートルズの曲一覧】
※『 』は収録されているアルバムです。
22曲に加えて、『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』に収録されているデモ段階の「ユー・ノウ・ホワット・トゥ・ドゥ」も合わせて23曲のラインナップです。(Feelin'Groovy音日記さんの指摘を受けて修正させてもらいました。多謝!)
(そして、実際のプレイリストはこちら)
並べてみると、やっぱ気持ちいいですね~。
以前紹介した「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」、そして、『アビイ・ロード』に収録されている「サムシング」と「ヒア・カムズ・ザ・サン」がハリスン作の代表曲とされています。
ただ、個人的には『ラバー・ソウル』収録の「嘘つき女」(タイトルは何だかな~ですが)や、『リボルバー』の1曲目の「タックスマン」なんかも最高に好きなんです。
「嘘つき女」(Think For Yourself)
「タックスマン」(Taxman)
そして、やっぱり「サムシング」(Something)
レノン/マッカートニーの影に隠れていますが、やっぱりハリスンの曲もいいですよね〜。
レノン/マッカートニーに加えて、ジョージ・ハリスンというソングライターもいたことが、ビートルズのすごさでもあるんでしょうね。
◎ビートルズ解散後のジョージ・ハリスン
自分は、リアルタイムのビートルズムーブメントを知らない世代で、1987年のCDリリース時の第2次ムーブメントの世代です。
そんな自分なんで、解散後のメンバーの活動を、そんなに詳しく知っていたわけではありません。
ただ、CDリリースムーブメントの最中に、ジョージ・ハリスンが、久しぶりのソロアルバムを発表したんです。やっぱ流れで聴いちゃいますよね!
そのアルバムが『クラウド・ナイン』なのですが、これが、また渋いアルバムなんですよね~。
ビートルズ時代の雰囲気とは違った印象なのです。
特にシングルでヒットした「セット・オン・ユー」
♪ アガッママ、セ~オ~ンユ~♪ が繰り返されるあの明るいナンバーです!
この曲がヒットしていて、何となく地味な存在に感じていたジョージ・ハリスンって、まだまだ現役なんだと強く感じたんですよね。プラス、ギタリストっていうことも、あらためて感じられたアルバムだったのです。
この『クラウド・ナイン』のおかげで、ジョージ・ハリスンの他のソロ活動にも興味が湧いて、いろいろ聴いてみたのです。
ただ、他のアルバムについて言うと、まあ、何とも言えないアルバムもあって、やっぱり、ビートルズ解散後にリリースされた『オール・シングス・マスト・パス』に集約されていくんですよね〜。
ひとつひとつの曲で言うと他にも好きな曲はあるんですが、アルバムで言うと、やっぱり『オール・シングス・マスト・パス』なのです。
『オール・シングス・マスト・パス』(1970)
ビートルズ解散後にリリースされたこのアルバムには『すべてのものは遠くに過ぎ去るべきもの。』というタイトルが付けられています。
ビートルズ時代に書き溜められていた曲も多数あって、それが一気にはきだされた感じなので、いろんな曲が入っています。
自分の中の印象では、ビートルズのいわゆる『ホワイト・アルバム』に近い手触りで、まさに、それまでのジョージ・ハリスンの集大成だったのだと思います。
そこにはビートルズではないけれど、ビートルズと地続きのジョージ・ハリスンが感じられると思うのです。
レコード3枚組という大作で、どう工夫してもカセットテープに入らないという困ったアルバムでした💦(なので、3枚目のやつはあんまり聴いていないかも....w)
「マイ・スウィート・ロード」
「美しき人生」
そして、タイトル曲となっている「オール・シングス・マスト・パス」
本来ならビートルズ最後のアルバム『レット・イット・ビー』の候補曲にもなっていたものを、あえて収録せずに、自らのソロアルバムのタイトル曲として使うという...
そんなジョージ・ハリスンの心境を想像して聴くと、しみじみいい曲なのです。
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ジョージ・ハリスンは、肺がんと脳腫瘍により、2001年11月29日に58歳で息を引き取ることになります。
その後、盟友であったエリック・クラプトンの企画により、生前のジョージと親交のあったミュージシャンらが集まって『コンサート・フォー・ジョージ』という追悼コンサートが開催されるのですが、これが、なかなか感動的なコンサートだったんですよね。
ギタリストとして、いろんなミュージシャンと交流していたジョージ・ハリスンならではのメンバー... そんなコンサートだったのです。
特に心に残ってるのが、盟友エリック・クラプトンの歌う「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」...
さすがなのです。
かなりしびれます。
「While My Guitar Gently Weeps (Taken from Concert For George)」
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