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ボン・ジョヴィに平謝り!

 Bon Jovi...   I’m so sorry... 


 今回は、アメリカン・ハードロックの雄 "ボン・ジョヴィ" に関する記事です。


「It's My Life」


 数々のビッグセールス作品を持ち、2018年には『ロックの殿堂』入りした "ボン・ジョヴィ" は、人気、実力ともに全米を代表するハードロック・バンドのひとつであることは間違いありません。

 それほどハードロックに固執しない自分なんかでも、けっこうアルバムを聴いてるし、何なら歌える曲も多いのです。

 記事タイトルに「平謝り」と付けているのは、当初、自分は "ボン・ジョヴィ" について、ちょっと誤解していて、そのことを謝らなきゃって思っていたのです。


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 "ボン・ジョヴィ" を知ったのは、自分が、高校生になった頃です。
 1stアルバム『夜明けのランナウェイ』のプロモーションが行われていたんですよね。

 現物が確認できないので、記憶のみの印象になりますが、まだヒット曲のない新人バンドにしては、かなり力が入ってたと思います。

 洋楽専門誌じゃない雑誌なんかにも、下のアルバムジャケットの画像によるリリース告知が1ページ丸々(丸々ですよ!)掲載されてた記憶があるんです。

 

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 そして、シングル「夜明けのランナウェイ」も、ラジオなんかではよく流れていました。


「夜明けのランナウェイ」

 ちょっと悲し気で疾走感のあるナンバーですが、分かりやすいメロディラインが憶えやすいですよね。
 ハードロックとしてはパンチが足りないのかもしれないのですが、比較的、耳触りのいい曲だったと思うんです。
 もちろん、本国ではヒットしてないので、「ベストヒットUSA」とかでは流れないんですが、ラジオではよく耳にしていたと思います。
 ボン・ジョビのデビュー期は日本での人気が支えになったと言われていますが、たしかに、そこそこ評判になってた感じなのです。


 その勢いで、ドラマ『乳姉妹ちきょうだい』の主題歌にカバーされたりもしたので、やっぱ、この曲は日本人の感性にフィットする部分があったのだと思うんですよね。


 「夜明けのランナウェイ」って、そもそも家出する女の子を描いた歌なんですが、そういう逃げ出したい感じって、ドラマにピッタリですよね。
 自分も、そこら辺のイメージが混ざってしまって、『乳姉妹』="ボン・ジョヴィ" で思い出されてしまうぐらいなんです。
 そうすると、1stアルバムのジャケットに登場してる女性が、なんか、不良になった時の伊藤かずえさんに見えて来たりして…   そんな感じしませんか?


 ただ、そんな状況だったんで、当時の私にとっての "ボン・ジョヴィ" は、レコード会社が売り出そうとしてる企画されたバンドってイメージだったのです。

 加えて、リーダーでボーカルの、ジョン・ボンジョビが、イケメン過ぎるぐらいイケメン過ぎて、アイドル的な要素もあったんですよね。

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 うがった見方をすれば、この、ジョン・ボンジョビをスターにしていくためのワンステップとしてあったのが、 "ボン・ジョヴィ" という形態で、だからこそのバンド名、そしてプロモーションだったようにも思えたんですよね~。

 なので、多分、"ボン・ジョヴィ" は「夜明けのランナウェイ」の一発だけで消えていくんじゃないかと、その頃は思ってたんです。


 ところが、よもやよもやなのです。

 しばらくは音沙汰がなかったのに、いきなり「禁じられた愛」でブレイクしてきた時は、ちょっと驚いてしまいました。

 消えてなかったんだと...(←失礼ですよね)

 しかも、想像を超えるような凄いバンドになって、再び現れるとは...


「禁じられた愛 : You Give Love a Bad Name 」


「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」


 みんなが、自分と同じように、デビュー期の "ボン・ジョヴィ" を軽く見てたわけではないのでしょうが、ここまでのバンドになるとは思ってなかった人はけっこういるんじゃないかと思います。

 そんな人たちも、「禁じられた愛 」や「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」が収録された3rdアルバム『Slippery When Wet』をこぞって聴いていたと思います。
 かく言う私も…    デビュー期には、 "ボン・ジョヴィ" は消えていくんじゃないかと思っていた私も、このアルバムはよく聴きました。(手のひらを返したように…)
 全世界でビッグセールスを記録した "ボン・ジョヴィ" の名盤なんです。

 パッと見、あの時代に "ボン・ジョヴィ" にハマった人にはピンとこないタイトル、アルバムジャケットかもしれません。
 私たちが手にしてたのって下のジャケットですよね〜。
 そして邦題は『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』でした。

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 これこれ、この、ちょっとセクシャルなイメージのジャケット!
 フィジカルさがあったのですが、アメリカ本国では煽情的な面に配慮して、デザインが差し替えられたとの事です。
 自分的には、せめて、周りのピンクがなければ、もうちょっとスポーティになったと思うんですけどね... 
 ただ、印象的なのは間違いなくて、私の中の「禁じられた愛 」のビジュアルは、このレコードジャケットとリンクしてたりするのです。

 

 全世界で大ヒットした前作を受けてリリースされた4thアルバム『ニュージャージー
 このアルバムもよく聴きました。
 なんか、より骨太になった印象で、トップバンドの自信に満ち溢れたアルバムでした。(シングルカットされた「バッド・メディシン」とか大好きだったんですよね。)


「バッド・メディシン」



 ただ、個人的には上記二つの名盤よりも聴き込んでいるのが、実はベストアルバムの『クロスロード』の方だったりします。

 時代は、グランジやブリットポップへと移行していましたが、シンプルで王道のロックを感じるにはピッタリのアルバムだったのです。


「Always」


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 その後、オリジナルメンバーの何人かは脱退していきましたが、昨年、アルバムをリリースするなど、まだまだ活躍を続けている "ボン・ジョヴィ" なのです。

 あの時、いずれは消えるんじゃ... と思っていたことについては、ただただ平謝りなのです。