桜って不思議だと思った話
桜が散りはじめて、道にも花びらが舞う季節ですね。
それもまた ”をかし” って感じです。
散りはじめると、葉も芽吹きはじめて、いわゆる「葉桜」の時期になるわけですが、
わぁッ と、花が咲き誇って
散っていくと新緑の葉が交じりはじめ
やがて新緑のみとなる。
この数週間で見せる変化のグラデーションは、ほんと、きれいですね。
落葉樹では当たり前の行程なんでしょうが、ソメイヨシノのように咲き誇った姿が派手だと、す~っと葉が現れてきたように見えるんですよね。
ほんとイリュージョンみたいに不思議なのです。
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昨年度から、高速を使った自家用車通勤になってるのですが、けっこう山の中を通っていくんです。
その途中の山にも桜が咲いてたりするんですよね。
それを見るのも楽しいんです。
山桜の名所のように絢爛ではないんですけど…
必ずしも固まって咲いてるわけではなく、ぽつぽつなんです。
けっこう遠くからでも、「ああ、あそこに桜があるんだな」って視認できるのが楽しいですよね。
ある山では、上の方に1本だけ桜があるのに気がつけたりして(ほんとに、ポツーンって感じで🌸)
野生のものなのか、誰かが継ぎ木したものかは分からないんですが、なんで、あんな場所に1本だけあるんだろうと思うような場所なんですよね。
ある意味、孤独な1本桜のささやかな自己主張のようにも思えるんです。
それもまた、"をかし" なのです。
いつもいつも目立っていたくはないけれど、1年に1度くらいならいいのかな… と、自分自身もちょっと思ってしまいました。
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