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映画館に観に行かなかった『ジェダイの帰還』のエピソード

 Star Wars: Episode VI Return of the Jedi


 先日、スターウォーズ・シリーズの完結編、エピソード9が地上波で放送されていましたね。

 創始者ジョージ・ルーカスの関わらない新シリーズなので、いろいろと賛否はありましたが、個人的には、十分、満足できたシリーズでした。

 スターウォーズが最初に公開されたのが1978年だったんで、初めて観たのが自分が小学校4年生の頃ですから、もう40年以上のお付き合いですね。
 よくぞ、ここまで、ファン魂が持続してるな~と、自分にも驚きますし、長い付き合いだからこそ、シリーズに対して寛容にもなれてるのかな....と思います。
 賛否の論争があることは、いろんな楽しみ方をしてる人がいるからこそなんで、これだけすそ野が広がってるシリーズなんだから、論争自体がイベントのようなものなんです。


 さて、40年以上も続くシリーズと付き合ってきたのですが、いつもファン魂MAXを維持してるかと、そんなことはありません。
 一応、ほとんどのエピソードを映画館で観ているのですが、1本だけ映画館で観てない作品があって、それが、旧三部作のエピソード6「ジェダイの帰還(公開当時はジェダイの復讐)」だったのです。

 で、今回は、なぜ、エピソード6を観に行かなかったのか。
 ということについて “note” していこうと思います。(どうでもいい話題ですみません💦… )


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『SW エピソード6/ジェダイの帰還』
 製作総指揮 ジョージ・ルーカス
 監督 リチャード・マーカンド
 出演者 マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー


 はじめに言っておくと、このエピソード6について、批判があるわけではありません。
 リマスター版の方は観に行ってるし、DVDも持ってますし、シリーズで一番好きな作品とは言わないですが、冒頭のソロ救出作戦でのレイアの恰好やボバ・フェットの最後、惑星エンドアでのスピーダーバイク戦、ダース・ベイダーの素顔、等々、見所はいっぱいあるんですよね。

 では、当時、観に行かなかった理由とは...

 まずは、シリーズの公開時期を見ていただきたいのです。(ちなみに年月は日本での公開時期です。)

(旧三部作)
エピソード4/新たなる希望 1978.6 
エピソード5/帝国の逆襲 1980.6 
エピソード6/ジェダイの帰還 1983.7 

 旧三部作は、自分が小学校4年生から中学校にかけての頃でした。

(新三部作)
エピソード1/ファントム・メナス 1997.7 
エピソード2/クローンの攻撃 2002.7
エピソード3/シスの復讐 2005.7

 新三部作は、20代の終わりから30代の頃

(続三部作)
(エピソード7)/フォースの覚醒 2015.12
(エピソード8)/最後のジェダイ 2017.12 
(エピソード9)/スカイウォーカーの夜明け 2019.12 

 そして、新しいシリーズだった続三部作は40代後半から50歳にかけてでしたね。

 公開時期をまとめるとこんな感じなのですが、やっぱり息の長いシリーズですね。
 そして、『ジェダイの帰還』は自分が中学校3年生時になるのですが、この頃の自分は ”スターウォーズ ” に興味を無くしていたんですよね。

 いや、受験生だったからというわけではありません。
 この夏休みにも、『時をかける少女』/『探偵物語』は観に行ってたりしてますからね。

 じゃあ、なぜ、興味を無くしてたかというと、”スターウォーズ” の世界というのは、遠い昔のはるか彼方の銀河系の話で、SFというよりはファンタジーの世界に近いんですよね。
 そういう遠い世界の話ということが、当時、リアリティのあるSFに目覚め始めていた自分にとって合致しなかったんだと思うのです。


 当時の自分に影響を与えていたのが、まず『機動戦士ガンダム』と『ブレードランナー』、そして『マッドマックス2』など、近未来を舞台にした世界観なのです。

 『機動戦士ガンダム』の増えすぎた人口解消のため、スペースコロニーに移住している世界

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 『ブレードランナー』の酸性雨の降りしきる、猥雑な世界

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 『マッドマックス2』の核戦争後、文明を無くして、水やガソリンを奪い合う荒廃した世界

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 そんな近い未来を感じさせる世界観にリアリティを感じてる時期だったんですよね。

 中三の夏でしたから。
 まあ、いろんなことに感性が向いてくんです。
 物語としても、最後がハッピーエンドのものより、なんか含みのあるモヤモヤしたやつとかの方が好きだったんです。
 なので、最後の大団円みたいなエンディングが想像される ”スターウォーズ” みたいな映画には興味が向かなかったんだと思います。

(あくまで当時はですが)


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 20代になると、そこら辺の感性が飽和してくるというか、いろんなことに興味が向いて、そういう一つの傾向に固執することなく、楽しんでいけるようになったんですよね。

 シリーズのリマスター版の公開っていうイベントもあったし、スターウォーズ熱が甦ってきた感じでした。

 そんな時に「旧三部作」の前時代を描いた「新三部作」が制作されると聞いて、とても心が躍ったのを憶えています。

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(この「Cut」なんかでも盛り上がりました。)

 「新三部作」の時期と重なる20代終わりから30代にかけては、自分の私生活にはいろいろと変化のあった時期ではあるのですが、あの冒頭の ”ジャーーン!” を味わいたくて映画館に通ったのです。


 このシリーズの中では、毎回、誰かが「嫌な予感がする -I have a bad feeling about this- 」ってセリフを言う ”お約束” みたいなものがあったのですが、この「新三部作」でも、その ”お約束” が守られてたりすると、ちょっと楽しいんですよね。

 この「新三部作」は、新たな撮影技術に感嘆しながら、また、そういう小ネタを楽しみながら味わったのでした。


 昔からスターウォーズシリーズは全9部作と公言していたルーカスですが、この「新三部作」で終わり!と、ルーカスは宣言しました。
 えー!みたいな感じだったのですが、その後、権利がディズニーに移って、続編が制作されることに....
 ルーカスの手に寄らない続編!

 そのため、冒頭の論争みたいなものが起きるわけなのですが、個人的には不安もありますが、当初から全9部作とされていたシリーズなんで、ルーカスが6作で終わり!としたことが残念でもあったんですよね。
 恐らく、「続三部作」は、同じように全9部作が観たいと思う人たちが作らせたシリーズなんだと思うのです。

 「続三部作」は、ルーカスの手は離れたものの、大まかなストーリーの枠はルーカスの構想なんですよね。
 そこに新たなクリエーターたちのSW愛であったり旧作への挑戦みたいなものがあって、批判も含めて盛り上がりましたよね。
 そういうイベント感こそ、このシリーズには相応しいのです。


 ちょっと恥ずかしい思いもあるんですが、この年齢になっても好きなものは好きなんです。
 新しい「続三部作」は、すべて公開2日目のレイトショーで観てるのですが、けっこう同世代の方たちがいっぱいいて、安心するとともに嬉しくなったんですよね。

 まだまだ、SW世界は広がり続けるようですが、SW世界で育った世代のクリエーターの皆さんが、どういう世界を描いてくれるのかが、また、楽しみなのです。


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(関係note) 

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