ELO と ELP を間違わないようにするためのメモ
アメリカ合衆国を指すUSA(United States of America)みたいに、世の中には省略して頭文字のアルファベットを並べた、いわゆる "三文字頭字語" がたくさんありますよね。
海外アーティストの中にも、同じように略された "三文字頭字語" のグループがいるんですが、皆さんは、どんなグループを思い浮かべますか?
日本なら、すぐに YMO とかが思い浮かぶのですが、数としてはそんなたくさんのグループがいるわけじゃないんです。
海外で言うと R.E.M.やTLC あたりも懐かしいのですが、やっぱり基本は ELO と ELP じゃないかと思うんですよね。
ただ、この ELO と ELP について、名前も似てるし、活動時期も近いんで、間違ってしまうことがあるんですよね。
今回は、この ELO と ELP について"note"していきたいと思います。
+ + + + + +
私自身、ちゃんと、それぞれのグループのことは分かるんですよ。
でも、配信サービスでアルバムを聴こうとすると、あれ?あのジャケットのアルバムは? みたいに、どっちのアルバムだったか忘れてるのがあったりするんです。
まあ、全部のアルバムを聴いてるわけじゃないんで、そんなこともあるかもなのですが、やっぱ、この年齢になると、記憶がごっちゃになってるとこは確実にありそうです。
ということで、それぞれのグループと代表曲等について紹介していきます。
■ ■ ELO ■ ■
ELO の正式名は
Electric Light Orchestra (エレクトリック・ライト・オーケストラ)
ザ・ムーブを母体としながら、1971年、ジェフ・リンやベヴ・ベヴァンらが中心となってデビューしたイギリスのロックバンドです。
バンド名がオーケストラなんで、いろんなメンバーが入れ替わっていったバンドなんですが、70年代はストリングス隊もいた構成だったんです。
ストリングスが特色だった頃の曲がこんな感じです。
「Can't Get it Out Of My Head」1975
ちょっと、自分が出会った時の ELO とはイメージが違うんですが、この後、ディスコ・ビートが入ってきたり、シンセサイザーが加わったり、ホントの意味で”エレクトリック”になっていくんですよね。
「Shine a Little Love」1979
そして、ELO といえば、オリビア・ニュートン・ジョンとの「ザナドゥ」ですね。今、聴いても、やっぱりいい曲です!
「Xanadu」1980
ELO って、いろいろ音楽性が変化したグループなんですが、やっぱりシンセポップのイメージが強いんですよね。(私もそうですw)
その要因となってるのは、後年、ドラマ「電車男」のテーマとなった「トワイライト」と、それが収録されていたアルバム『タイム』の影響なんでしょうね。
「Twilight」1981
『Time』1981
このアルバムは聴きましたね~。
自分にとっては、このアルバムのイメージが強かった
■ ■ ELP ■ ■
ELP の正式名は
Emerson, Lake & Palmer (エマーソン・レイク・アンド・パーマー)
1970年に、キース・エマーソンらが中心となって結成されたイギリスのプログレッシブ・ロック・バンド。
バンド名は3人のメンバー、キース・エマーソンとグレッグ・レイク、カール・パーマーのファミリーネームをつないだものです。
ELP は、いわゆるプログレ(進歩的・前衛的なロック)バンドなんで、1曲がすごく長かったり、ムソルグスキーの『展覧会の絵』を使用してたり、クラシックに傾倒した曲があります。
代表曲の一つである「タルカス」なんかは20分以上もある組曲になっているので、YouTubeや配信サービス時代にはそぐわない感じです。
第1期の ELP の活動は、ほぼ70年代なんで、自分が知るきっかけとなったのは、中心メンバーだったキース・エマーソンの『幻魔大戦』なんですよね~。
「Challenge Of The Psionic Fighters」1983
まあ、映画の方は不完全燃焼だったのですが、エマーソンの音楽は神々しくて、とってもかっこ良かったんです。
それで ELP にも興味を持つことになるわけなのですが、何を聴いてよいのか分からずに、とりあえずベスト盤を聴いたんですよね。
『ベスト・オブ・EL&P』1981
このベスト盤がですね~、ちょっとごちゃごちゃした印象で、映画のサントラ盤みたいなアルバムだったんですよね。
今思えば、プログレはやっぱオリジナルアルバムで聴かなきゃ!って感じなんですが、当時はプログレなんて知らない時代だったので...
このベスト盤ではインスト曲も多くて、1曲目の「ホウダウン」や、どっかで聴いたことのあった「ピーターガンのテーマ」なんか、私が想像してたキース・エマーソンの神々しいばかりじゃないことを感じさせてくれたんですよね。
「Hoedown」1972
「Peter Gunn Theme」
10代で聴いた ELP だったのですが、本当の良さがわかってくるのは20代になってからなんですよね。
まあ、その辺のことは、いずれ、また、なのです。
+ + + + + +
こうして、並べてみると、それぞれ個性的ですよね。
まあ、70年代から順を追って聴いていた人は混乱することがないのでしょうが、自分みたいに80年代前半に出会った者としては、あのシンセサイザーの音色とかに混乱させられる部分があったのでしょうね。
自分みたいに ELO と ELP が混乱することがある人にとって、確認のためのページになれば幸いなのです。
20代の頃は遡るように60年代~70年代の洋楽を聴いてた自分なのですが、ELO と ELP のアルバムでは、意外と聴いてないものもあるな~って、今回思いました。
特に ELP の方は、アルバムとして聴いた方が絶対いいので、自分みたいにベスト盤から入るのではなく、オリジナルアルバムから聴くことをお薦めします。
♪