
善か、悪か...(俳優クリストファー・ランバート)
Christopher Lambert
いろんな映画を観ていると、なんか偏愛してしまう俳優さんが出てきたりします。
自分がよく映画を観ていた80年代~90年代、妙に主演作を追いかけていた俳優さんの一人がクリストファー・ランバートだったりするのです。

=フランス語読みではクリストフ・ランベール
( 1957.3.29. - )
この、何とも言えない ”面構え” のクリストファー・ランバートなんですが、この「目つきの悪さ」が魅力の一つなんですよね。
あまり善人に見えないんです…
はっきり言えば「悪人面」ですよね。
後に、あの ”アミバ” のモデルになるのもうなづけるのです!(←誰だよ!w)

そんな印象的な ”面構え” のクリストファー・ランバートは、その野性的な雰囲気から、『グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説』(1983)で、主演に抜擢されます。
映画少年だった自分は、この『グレイストーク』の予告編で、クリストファー・ランバートという俳優さんのことを知るわけなんです。(映画は観に行かなかったんですけどね…)
その後、クリストファー・ランバートと再び出会ったのは、実は、映画ではなく、クイーンのミュージック・ビデオなんです。
「Princes Of The Universe」by クイーン
どうやら、映画の主題歌らしいPVでした。
これは、クリストファー・ランバート?、あれ、ショーン・コネリーがいる!、おお、フレディも戦ってるし!w
こんなの観ちゃうと、映画の方も気になりますよね~
なんか、むちゃくちゃ好みな感じだったんです。
その映画というのが『ハイランダー 悪魔の戦士』でした。
『ハイランダー 悪魔の戦士』1986
監督 ラッセル・マルケイ
主演 クリストファー・ランバート
16世紀のスコットランド____
首をはねられない限り生き続ける超人一族のひとりコナー(クリストファー・ランバート)は、最後に生き残った者だけに与えられる究極の力を求めて、同族の面々と闘う運命にあることを知らされる。
そして時を経て、現代のニューヨークを舞台に、今なお生き続けているコナーと黒騎士クアガーンは、究極の力をめぐって最後の決戦を行おうとしていた。
内容としては、”最後の一人になるまで戦うことを宿命づけられた戦士たちの物語” なのですが、けっこう、面白かったんですよね~。
いわゆるB級感にあふれてましたが、SF、ファンタジーはもちろん、アクションは剣劇だったりして(しかも、最強の剣は日本刀という…w)、もう、てんこ盛りな感じだったんです!
ショーン・コネリーが存在感ありすぎなんで、主役を演じたクリストファー・ランバートの影は、若干薄目で、現代パートになるとあの風貌ですから、なんか、主人公なのに正義の香りがしない!
まあ、そんなダークな感じが自分にとっては魅力的だったのです。
『ハイランダー 悪魔の戦士』に意外とハマってしまった自分だったので、他にもクリストファー・ランバート主演の映画がないか探していて、ビデオで見つけたのが『サブウェイ』(1985)でした。
『サブウェイ』1985
監督 リュック・ベッソン
主演 クリストファー・ランバート

この蛍光灯を持ったクリストファー・ランバートが、未来的でカッコよくないですか?
私の中では、きっとSFアクションだと思って観たのですが…
逆立てた金髪に黒いタキシードを着たフレッドは、大富豪の美しい人妻エレナに招かれたパーティーで重要書類を盗む。
男たちに追われてパリ地下鉄のそのさらに地中深くに地下溝が迷路のように張りめぐらされている場所に逃げ込むが、そこには風変わりな若者たちが生活していた。
観てみると、まったくSFアクションではなかったです…はい。
ジャンルを含めて説明が難しいんですよね、この映画。
若き日のリュック・ベッソン監督の作品なんですが、パッケージから想像したものとは違っていたものの、とにかく、パワフルで面白い映画だったんです。
この映画でクリストファー・ランバートが演じているのは、大人になり切れていない、ちょっとエキセントリックな青年なんですが、これがハマってるんですよね~。
一番のはまり役なんじゃないかと…
イザベル・アジャーニが恋人役で、地下鉄の住人としてジャン=ユーグ・アングラードやジャン・レノなども出てきたりするんですが、クリストファー・ランバートには、善悪を超えた、一種のカリスマティックな雰囲気があって、すごく魅力的だったのです。
+ + +
この『ハイランダー 悪魔の戦士』と『サブウェイ』で、すっかり、クリストファー・ランバートが好きになったのですが、残念ながら、この後、この2作品を超えるランバート主演作品には出会えませんでした。
1987年公開の、マイケル・チミノ監督の『シシリアン』は、まあまあだったのですが、カルトムービー化した『ハイランダー』の続編が、なんとも言えず残念な出来で、その後も代表作になるような作品はなかったんですよね。
『シシリアン』1987
監督 マイケル・チミノ
まあ、全面的にお薦めはしないのですが、それっぽい映画には引っ張りだこだった感じで、90年代は『ハイランダー』的なSFアクション物によく出演しています。
『モータル・コンバット』1995
監督 ポール・W・S・アンダーソン
2021年の映画とは異なりますが、後に『バイオハザード』を制作することになるポール・W・S・アンダーソン監督が対戦型格闘ゲーム「モータルコンバット」を映画化したものです。
クリストファー・ランバートは、守護神?みたいな立場で登場します。
『ハンテッド』1995
監督 J・F・ロートン
これが、また、はちゃめちゃな作品で、B級マニアの方はぜひという一作です。
名古屋を訪れていたビジネスマンが、忍者らの戦いに巻き込まれるという、なかなか香ばしい感じの作品なんです。
ジョン・ローンを始めとして、日本の俳優陣も原田芳雄さんや島田陽子さんらが出演していて、意外と見所満載なのです。
『ニルヴァーナ』1997
監督 ガブリエレ・サルヴァトレス
カート・コバーンの方の映画ではないので注意ください。
マイナーな作品ですが、イタリア・フランス合作によるSF映画で、知る人ぞ知るサイバーパンク系の映画です。
「ブレードランナー」や「マトリックス」を超えるものではないですが、「JM」や「マイノリティリポート」あたりよりは面白い感じです。(個人調べ)
暗ーい感じなんですが、こういう雰囲気がクリストファー・ランバートにはぴったりなのです!
+ + + + +
80年代後半~90年代にかけて、私の追いかけたクリストファー・ランバート作品を紹介しましたが、ついてきていただける方がどれだけいたか….w
マニアックな話題ですみません💦
余談ですが、クリストファー・ランバートって、共演者と恋に落ちることが多いみたいで、自分が追いかけてた頃は、あのダイアン・レインの旦那さんってことで話題になりました。

その後、ダイアン・レインとは離婚、また別の女優さんと結婚・離婚した後、現在(といっても2007年以降)はソフィー・マルソーと恋人関係にあるという…

私が、中~高校生の頃、人気絶頂だったダイアン・レインと結婚してたり、『ラ・ブーム』でアイドル的人気だったソフィー・マルソーと恋人関係にあるなんて、やっぱ、ランバートは悪い人なのかもしれませんね。(←妬みだろ!)
(偏愛している俳優さんnote)
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