私的名盤との再会(『グラン・トゥーリスモ』by カーディガンズ)
My Masterpiece
サブスクの音楽サービスのおかげで、久しぶりに再会した「昔、はまった ”アルバム” 」を ”note” していきます。
今回、再会したのは
カーディガンズの『グラン・トゥーリスモ』
1992年に結成されたスウェーデンのバンド。
キュートでコケティッシュなボーカルと、60年代風のアコースティックなロックサウンドでスウェディッシュ・ポップのブームを巻き起こした。
いや、わかってます。
わかってますよ。
カーディガンズと言ったら、「カーニヴァル*1」の収録された『LIFE』だろって、ことですよね。
わかってます、このアルバムも、もちろん聴いてましたよ。
フリッパーズギターみたいなギター・ポップ系が好きな人は、けっこう聴いてましたよね。やっぱり、渋谷系ムーブメントとのシンクロで、かなり流行った記憶がありましたよね、このアルバム。
プロデュースしたトーレ・ヨハンソンも脚光を浴びて、原田知世さんやBONNIE PINKの作品に関わったりして...
それは、わかってるんです!
でも、仕方がないんです。
この『グラン・トゥーリスモ』が一番好きなんですから...
もちろん、「カーニヴァル*1」や「ラヴフール*2」なんかも、いい曲ですよね。軽やかで、キュートで!
ただ、自分にとっては、カーディガンズで一番好きな曲は「マイ・フェイヴァリット・ゲーム」だったりするのです!
この、ちょっと不穏な感じがたまらなく好きなんですよね。
上品な感じのカーディガンズの、ダークな部分が感じられるのがいいのです。
この4thアルバム『グラン・トゥーリスモ』は、全体的に暗くて、それまでのアコースティックなカーディガンズとは違っていて、ちょっと実験的な感じだったのです。
なんとなくデヴィッド・リンチの世界観に通じるものを感じて、けっこう聴いたアルバムでした。
多分、日本のカーディガンズファンの方々からは、あまり支持されないかもしれませんが、やっぱり、このアルバムが好きなのです。
時期を同じくして、フリッパーズの小山田圭吾さんもエレクトロニカな方向に向いていったのも、なんかシンクロでしたね。そういう意味でも、このアルバムは象徴的に感じられたのです。
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(脚注)
*1 「カーニヴァル」
*2 「ラヴフール」
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