年齢を重ねるよろこびの話(”みゆきさん”と”まりやさん”の歌)
Aging
決して強がりではないんですが、自分が10代の頃に感じてた50代のイメージに比べると、実際50代になった自分は、けっこう若くない?と、勝手に思ってたりします。→自称(念のため.....)
ただ、確実に年齢は重ねてるんで、年の瀬だし、先日、Re-lienさんの記事を読んで、思ったことや考えたことを"note"したいと思います。
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自分が ”年齢を重ねる” ということを意識したのは、10代の頃にで、中島みゆきさんの「寒水魚」というアルバムに収録されていた『傾斜』って歌を聴いた時だと思います。
『傾斜』詞:中島みゆき
出だしがこんな歌詞なんです。
坂道をのぼる老婆の歌なんですが、けっこう、歳をとるのが大変そうに思えませんか?
この歌詞は、後になって、国語の教科書にも掲載されたって話もあるので、あらためて歌詞を見てみると、10度の傾斜って、けっこう大変過ぎず、楽過ぎない絶妙な大変さだと思いました。
聴いてた当時は、なんか人生ってのは、基本、楽じゃないんだぞって言われてるような気がしてたんですよね。
サビの部分では、”歳をとるのはステキなこと”と歌われているので、素直に、人生は楽じゃないけど素敵な事なんだ!っと、そう感じました。
今、考えてみると、それほど楽観的な歌詞ではないように思えますね。
でも、当時は10代なりに、年齢を重ねていくことを感じさせてもらったと思います。
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30代になると、自分の人生の方向性も、かなりの部分で定まっきて、安定してきたものの、なんだか、私の人生、これでいいのかなって、思う気持ちもゼロでなかったったんですよね。
そんな時、出会った歌が、竹内まりやさんの『人生の扉』でした。
『人生の扉』詞:竹内まりや
当時、すでに50歳を越えていた”竹内まりや”さんが、自分の心情を歌ったものだと思うのですが、出だしは、けっこう静かに、ちょっと心に染み込ませるように始まります。
サビは英語詞なんですが、年齢について語っているようです。
まあ、訳してみると
20歳が楽しいと私は言う
30歳が最高とあなたは言う
40歳が素晴らしいとみんなは言う
でも私は50歳もいいなと感じる
みたいな感じになるのかな.....
なんか聴いてると、ほんと、人生って、それぞれの年代で素敵なものがあるんだなって考えさせられる歌詞でした。
後半の歌詞の中の、このデニムに関する部分は、とても心に残っていて、30代の自分にとっても、こんな風に感じられるように歳をとりたいと思わせてくれて、とても大事なフレーズだったりするのです。
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それから、さらに年齢を重ねて、自分も50代になったわけなのですが、中島みゆきさんの『傾斜』や、竹内まりやさんの『人生の扉』を今聴くと、なんか印象が少し違ってたりするんですよね。
きっと、50代なりの感性っていうのがあるんでしょうね。
『傾斜』のように、もちろん苦しいこと、悲しいこともそれなりにあるんですが、実際、のぼり坂って、そんなに嫌いじゃない自分がいるんですよね~。
坂道はきついけど、なんか空に向かって歩いてる感じがしたり、上まで上ってしまったら、どんな景色が見えるのか楽しみだったりして、そんな悪いものじゃないですよね。
『人生の扉』については、歌詞と同様に50代になった自分ですが、30代の時とは違って、実感をもった上で、50代もいいなって思えています。
実は、『人生の扉』の歌詞の中では、この後、60歳、70歳、80歳、90歳と続いているのですが、その後、どう歌われているのかは、ぜひ、聴いて確かめてほしいところなのです。
自分がどこまでいけるか、わかりませんが、最後は、「まあ、悪くなかったかな」と、そう思えるように年齢を重ねていきたいと思います。
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