春宵一刻を想ふ…(春歌選集)
The Playlist of Spring's Songs.
春が近づいてきたと感じる今日この頃
風はまだ冷たい時もありますが、色づき始める木々とともに、陽射しが心地よくなってきましたね。
ただ、3月は、日に日に暖かくなってくるけれど、別れがあったり、新しい生活に不安と期待が入り混じったり...
春は、なかなか複雑な季節ですね。
そんな春だからこそ、たくさんの春歌が生まれるのかもしれませんね。
春に聴きたい歌のプレイリストを作ってみたのですが、ほんとうにたくさん曲があって、簡単に100曲ぐらい行ってしまいそうになってしまいました。
プレイリストを作る時には、制限を加えるのが私流なんですが、今回は30曲を上限として、かつ「一人一曲」というルールで作ってみました。
時代は昭和から平成、そして令和へと、発表された年月順に30曲を選曲しています。
あれ、あの歌は?とか、これは春歌?みたいな点もあると思いますが、そこはご了承ください。
今回は、このプレイリスト作成の過程で考えたことを ”note” していきたいと思います。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪
令和時代の春歌について
まずは、令和時代の新しい春歌について_。
プレイリストでは下の方なのですが、最近のアーティストさんも良いんですよね~。
YouTubeやサブスクの配信サービスなど、発表のプラットフォームが広がってきたおかげで、ホント、多様で、いろんな才能が開花してますよね。
オジサンとしては、付いていけない部分はあっても、新しい感性に触れるのは楽しいのです✨
このプレイリストからは、独特の歌詞の世界に魅かれた令和時代の”春歌”を取り出して紹介します。
yama - 『春を告げる』
深夜東京の6畳半夢を見てた
灯りの灯らない蛍光灯
タイトルは「春を告げてる」なんですが、歌詞には、まったく春が出てこないのです。
深夜、6畳半に一人で過ごす人物、その圧倒的に孤独な歌詞に、なんかオジサン世代としては、陽水さんの初期作品にあった”絶望感”みたいなものを感じちゃうんですよね。
それなのに世界は無情にも「春を告げる」... そんな残酷さが懐かしいのです。
ヨルシカ - 『春泥棒』
あともう少しだけ
もう数えられるだけ
あと花二つだけ
もう花一つだけ
ただ葉が残るだけ、はらり
今、春仕舞い
いやー、このMVでの桜吹雪は圧倒的に美しいのです! ぜひ、ご一見ください。
CGクリエイターの森江康太さんの作品なのですが、この映像と、文学的な詞の表現が織りなす世界は、なかなか癖になる味わいがあるのです。
あいみょん - 『桜が降る夜は』
桜が降る夜は
あなたに逢いたいと思います
どうしてと聞かれても
分からないのが恋で
この体ごとあなたに恋してる
それだけは分かるのです
常に高いレベルで安定している"あいみょん"の新曲ですが、この部分なんて、もう歌詞じゃなくて”詩”ですよね。
さて、この後は、リスト作成上のいくつかの問題に関することです。
「さくら」のタイトルが多すぎる問題について
春歌のプレイリストの編集をしていて、一番、悩んだのが「さくら」というタイトルの歌が多すぎることなんですよねw。
今回のプレイリストでは、「さくら」というタイトルの歌は、河口恭吾さん、森山直太朗さん、コブクロの3曲を選んでるのですが、他にも、ケツメイシやFUNKY MONKEY BABYS、三代目 J Soul Brothers、そして、今回のリストでは別の歌を選曲しているレミオロメンやいきものがかりなどにも「さくら」というタイトルの曲があるのです。
あんまり、同じタイトルだと、リストを整理する時にややこしいので3曲にしぼったのですが、年代順に並べると、順番が連続してしまいましたね。
まあ、場合によっては、オール「さくら」って選択肢もあるのでしょうが、それはまた次の機会にでもと思います。
ちなみに数ある「さくら」のタイトルの歌で一番好きな曲をあげるなら、コブクロの『桜』です。
コブクロ - 『桜』
~関連して ”いきものがかり” 問題
いきものがかりは春歌の多いアーティストなんですよね。
上で触れた「SAKURA」はもちろんですが、「YELL」、「花は桜 君は美し」などの名曲があります。
「YELL」は以前、別のまとめページで取り上げたことがあるので、今回は、疾走感があって、ドラマチックな『ハルウタ』を選んでみました。
いきものがかり - 『ハルウタ』
~関連して ”レミオロメン” 問題
同じように、実はレミオロメンも春歌が多いアーティストです。
「sakura」をはじめとして、定番の「3月9日」、「春景色」、「アカシア」などなど、ちょっと迷いますね。
ただ、最後の~♪ そう、春だから~♪ ってフレーズが決め手となって、『茜空』を選択しました。
レミオロメン - 『茜空』
茜空 夜と朝の狭間で
始まりの孤独に染まろうと
瞳には未来が輝いている
そう春だから
やっぱり、いい曲ですよね~、春宵にぴったりだと思うのですが、どうでしょう。
そして最後に ”スピッツ” 問題
自分だけではないと思うのですが、スピッツって春のイメージがありませんか? アルバム「ハチミツ」なんか、ジャケットからして「春」~って感じだったりします。
なので、どれを選んでも春っぽくなりそうな感じもするのです。
代表的なものだけでも、「ヒバリのこころ」、「ロビンソン」、「チェリー」、そしてそのままズバリの「春の歌」....
名曲ぞろいでむちゃ悩むんですが、今回は『若葉』を選択しました。その理由は、映画「櫻の園」(2008年版)の主題歌だったので....
でも、いい歌なんです。これも!
スピッツ - 『若葉』
ちなみに『春の歌』は、藤原さくらさんのバージョンを選択しています。雰囲気は違うのですが、これはこれで素敵なんですよね。
そういえば、『春の歌』も映画主題歌でした。
春の歌じゃないだろう問題
「春」の文字はタイトルに入ってるけど、あんま春っぽくなかったのが、米津玄師さんの『春雷』
この歌詞の奔流に流されてしまいそうになるのが『春雷』なのですが、春だけど穏やかにはいかない「雷」のような思いの歌なのです。
そして、もう一曲、山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」
いや、この曲は、そもそも春歌じゃないだろう!
まったくその通りで、春要素はほとんどないんですが、この曲が流れると、頭の中では桜吹雪が再生されちゃうんですよね。
ほら、あの踏切のやつです。
桜の花びらが落ちるスピードは、秒速5センチメートル....
♫