【婚活: 夫編】#10 まさかの事態にどう対応するか?
前回の続きです。
さて、日帰り能登半島旅行当日。
私は退職後、久々のフライトだったので、ANAラウンジでのんびりしようと早めに羽田空港に到着していました。
やはり平日はスーツに身を包んだ方がほとんど。自分も一カ月前まではそうだったなと思いながら寛いでいました。
少し早めに搭乗口に向かおうとラウンジを出た時に、私たちのフライトはサテライト(別棟)であることに気づきました。
サテライトは羽田空港内の離島とも呼ばれていて、移動するのに(待ち時間を含め)バスで10分程度かかります。つまり、その分余裕を持たず、ギリギリに来てしまうと間に合わないということ。
実は出張族だった時にそれを知らずに乗り遅れそうになったことがあった私。猛ダッシュで駆け込み、なんとか逃さずに済みましたが、「今後気をつけないといけないな」と思った記憶が蘇りました。(しかし、今回搭乗口がサテライトだと当日まで気づかなかった。笑)
その出来事を思い出した後、夫は間に合うのだろうか?と心配になりました。
LINEで連絡を入れると「今羽田空港に到着したところです!」と返信が。
んー、まずい。
保安検査場を通過してバス乗り場まで来るのに時間がかかりそうだなと思いながら、今回の搭乗口はサテライトにあるので急いだ方が良いことを伝えました。
元々待ち合わせは搭乗口でしたが、私はバス乗り場で待つことに。
その間に何十人もの搭乗客が私の横を通り過ぎ、搭乗案内のアナウンスも繰り返されました。
途中で恐らく間に合わないだろうなと思い始めた頃、汗だくになった夫が登場しました。
状況を説明しながら急いでバスに乗車して向かいましたが、サテライトに到着した時には能登空港行きのフライトは出発済みでした。
ガーン!!!
次のフライトは15時台。
この時点で日帰り能登半島旅行は確実に無理だということが分かりました。
この時私はやや残念な気持ちもありましたが、それ以上に夫はどんな行動に出るのか?の方に興味がありました。
そのような時こそ人の本性が出るので、しっかり見ておかないと!と思ったのです。
さて、夫はどうだったかというと、まず私に謝罪しました。その後、グランドスタッフに搭乗口まで来てしまった私たちはどうしたら良いのか尋ねていました。
サテライトからバスに乗り、到着ロビーまで行く道の中で、夫は代替案を考え始めました。日帰りで、当日予約で行けるところはないかと。私も何としてでも飛行機には乗りたかったので、どこか良い旅先はないか考え始めました。
この時少し驚いたのは、夫は全く悲観的になっていなかったこと。むしろ笑いながら「能登半島よりもっと良い行き先があるってことかもしれない。絶対に良いところを見つけるから少し待ってください!」と言っていました。
うろたえるとか不機嫌になるということが全くなく、この状況を楽しんでいたのですよね。
正直、3回目でも夫のビジュアルには慣れず、「なんて残念な見た目なんだろうか」と思っていたのですが、メンタルが思った以上に強く、その部分は素敵だなと思いました。
この時考えたのは、その残念な見た目は私の力で変えられるのではないかということ。自分がこれまでやってきた美容やダイエット、健康法を夫に教えれば何か変化は起きるかもしれない。
思考の癖を治すよりも、外見を変える方が楽だなと思ったのです。
そんなことを考えていたら、夫が突然、「◯◯島だ!」と叫びました。それは東京の島で、確かにアクセスも良い。行ったことがないし、良いかもしれない。
夫にフライトを手配してもらい、無事予約が完了しました。
続きます。