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抗がん剤の副作用で身体の震えが止まらなくなる ~とあるOLの乳がん日記【102】

102.

さすがに抗がん剤も3回目なので、1階の自動販売機で水を買ってから、薬を受け取る場所に行って、薬を飲んで、3階の通院治療センターに向かった。
抗がん剤を受けるときは、今回もベッドじゃなくて、リクライニングソファにした。

抗がん剤の点滴を受けながら看護師さんとの副作用の相談をして、終わってから薬の受け取りをして、帰宅をして、家で様子見をしてと、2回目のときと同じように過ごした。
よく覚えていないので、何か特別なことはなかったような気がした。

次の日は在宅で仕事をしようとしたけれど、抗がん剤2日目だからか、全然仕事に集中できなくて、時間がすごく長く感じて、結局早めに仕事を終えた。
次の日は、白血球の値を増やすために注射をしに行くので、途中まで在宅で仕事をした。
その次の日も、様子がおかしいので、お昼まで在宅仕事だった。

いよいよ本格的に勤怠が乱れてきていたけれど、会社のことを気にする余裕はほとんどなくなっていて、気が付けばいつの間にか、大型連休が目前に迫っていた。

そんな3回目の抗がん剤から数日後、やっぱり前回、前々回の抗がん剤のときと同じように、また身体が落ち着かなくなって、全身の血がかゆくなるというか、暴れだしてしまう感じがして、ぴょんぴょんしたくなった。

他のがん患者さんから話を聞いたときに、抗がん剤中、じっとしていられなくて、深夜に家を飛び出して、近所を徘徊したという話を聞いたことがあったけれど、それに近いんじゃないかと思った。

明らかに1回目、2回目の抗がん剤のときよりも症状が酷くて、夜になっても、全然収まらなくて、当然だけれど眠れなかった。
仕方ないのでダイニングのテーブルの周りを身体を揺らしながらぐるぐるまわったり、家の中を徘徊したり、ソファに座って貧乏ゆすりをしたりした。

それでも落ち着かないので、足を叩いたり、動かないように押さえつけたり、気を紛らわせるために手の甲に噛み付いたりした。
アザとか痕が残ってしまったので、嫌だと思った。

夜が長くて長くて、どうしようと思ったので、またこの前、電話で話を聞いてくれたところに電話をしようとした。
でも、夜のほうが混雑しているのか、前は午前中だったからか、今回は何回電話をしても、電話は繋がらなかった。

この状態がいつまで続くんだろうと思って、そう考えると、今日こそ夜を越えられないんじゃないかと思って、酷く辛い気持ちになった。

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