抗がん剤の副作用が辛いので、SNSで相談してみる ~とあるOLの乳がん日記【95】
95.
次の日になっても、胸の奥がふるふると震えて、落ち着かない状態は続いていたので、どうしよう、と思った。
1回目の抗がん剤のときも、似たような症状が出たけど、気が付いたら治っていたから、今回は治らないのが不安になった。
病院には昨日電話をしてしまったし、仕方ないのでネットで色々調べることにした。
「抗がん剤」「副作用」「動悸」とか「胸が震える」とか打ち込むと、普通に抗がん剤の副作用としての動悸の症状が出てきて、でも私の症状は、当直の先生が言うには、動悸ではないということなので、やっぱり原因がわからなかった。
なので、そうだ、と思って、乳がん患者さんのSNSで聞いてみようと思った。
アプリをダウンロードしてから、なんとなく緊張して、読むばっかりで、一度も投稿していなったけれど、「質問」のところに投稿したら、誰か同じ症状の人がいて、返事をくれるかもと思ったので、思い切って投稿をした。
そんなにすぐにはリアクションはないだろうと思って、少し放っておいたら、気が付いたら通知がいっぱい来ていた。
何事かと思って、見てみたら、SNSには「いいね」のような機能があって、コメントはまだなかったけれど、この投稿を見た人が、リアクションをくれて、なんだかそれだけで嬉しかった。
そうしていたら、コメントもつき始めて、原因はわからないけれど同じように抗がん剤の最中だから、一緒にがんばりましょうと言ってくれたり、症状を聞く限り、これが原因なのでは?と言ってくれたりする人が出てきて、SNSすごいと思った。
それにひとつひとつ返信をして、それにまた会話が続いたりして、自分だけじゃないんだと思えたので、嬉しかった。
教えてもらった原因候補のひとつを、スマホの検索窓で打ち込んでみたら、症状がまさしくこれだと思ったので、食い入るみたいに、いろんなサイトを見た。
原因は、抗精神病薬のものが多いと書いてあって、そういえば、精神腫瘍科の先生が出してくれた薬を、飲んだり、飲まなかったりしていたと思ったので、これのせいなんじゃないかと思って、次の精神腫瘍科の診察のときに先生に相談してみようと思った。
症状は相変わらず変わらなかったけれど、これじゃないか、という原因がわかっただけでも、気分的には全然違かったので、よかったと思った。