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小さなしあわせが、つながった日
私たち「チームひだまり」は、コピーライター・作詞家の阿部広太郎さんが主宰する連続講座「企画でメシを食っていく」(通称「企画メシ」)2021から生まれたプロジェクトです。
2021年12月11日は、私たちにとって特別な日でした。この日は「企画メシ」最終講義。横浜みなとみらい のシェアスペースBUKATSUDOとオンラインをつないでの開催です。私たち4人は会場へ足を運び、共に学び合った企画生と初めて顔を合わせました。今回は、メンバーしょこがこの日のことを振り返ります。
はじめての再会
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私たち「チームひだまり」の4人(まっきー、ななみん、くれちゃん、しょこ)は、講義が始まる前にランチの約束をしていました。ずっとオンラインで話してきた私たち。はじめて会ったのに、古い友だちみたいな安心感。こういう時は「やっと会えましたね」というのだと先輩企画生のユースケさんが言っていたけれど、はじめて会ったはずなのに、はじめてな気がしない。顔を合わせたら、泣いちゃうかも。そんなことを思っていたのに、実際には、ただただ笑顔になっていました。
あたたかな空気が満ちていた
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BUKATSUDOに着くと既に多くの企画生が来ていて、講義会場は「企画メシ2021」のシンボルの紙飛行機で飾られていました。画面の中で見ていた懐かしい顔が集まり、会場の奥には阿部さんの姿が。ななみん、まっきー、私は会場で発表もしました。チームの活動を通して、それぞれの企画への想いを感じていたので、発表の言葉が胸にしみました。
講義後には懇親会が開かれました。チームメンバーが一緒にいると「ひだまりのみなさん」と呼びかけられて、うれしくなりました。
みんなの想いがあふれ、あたたかな雰囲気に包まれた会場。私たちには、お守りのような歌もできました。「企画メシオリジナルソング」チームが実現してくれた「プロローグ」。
再会への想いを胸に、この歌詞を書き留めておきます。
きっと一生忘れられない日々 離れていても確かに繋がっている
いつか再会しよう
企画は続いていく 未来で必ず待ち合わせしよう
偶然だけれど必然の出会い
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最終講義の前日、阿部さんと企画生のすぎしんさんが、Twitterのスペースで対話する企画がありました。すぎしんさんが企画生が変わり始めたと感じたのはいつか尋ねると、阿部さんは「チームの企画」のころかなと応じました。「チームの企画」を3回目という早い段階で設定した理由について、講義の中で、阿部さんはこう話していました。
リアルな場での集合が難しいけれど、遠慮せずにつながってほしい。初めの方でつながりを作りたかった。お互いを知ってもらい、少しでもつながりが増えていってほしい、相談できる人を作ってほしい、という想いがあった。
振り返ってみると、「チームの企画」があったから企画メシがより楽しくなったし、充実したものになりました。ちょっとした相談も、感動も葛藤も、チームで共有できました。
不思議と好きなものが似ていて、共通点も多かった私たち。くじ引きのようにランダムに決められたのかと思っていたけれど、「年齢、住まい、職業、いいかたちで混ざるように」という阿部さんの意図のもと、事務局の平賀さんが全員のプロフィールを見ながら考えてくれたチームでした。「偶然を必然に変える」とくれちゃんが言っていたけれど、出会えてよかったと心から思えるメンバーでした。
小さく続けてこれたしあわせ
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「チームの企画」の講義の最後に、阿部さんから「企画に取り組むかどうかは白紙でいい」と言われましたが、私たちは企画を進めると決断しました。目指したのは、日常の中の「小さなしあわせ」を見つけて、つなげて、広げる企画。講義の中で、阿部さんから次のような講評がありました。
実際に形にしてみて、自分たちなりの手応えを掴んでみるのが良いと思う。続けていくのは体力がいる。まずはスモールスタートをしてみよう。そこから輪が広がっていけば、協力したい人が出てくるはず。
私たちは、noteとTwitterで「小さなしあわせ」について発信していくことにしました。順調に活動を始めることができ、「ひだまりはいいね」と言われることもあり、うれしかったし、誇らしくもありました。
でも次第に理想通りには進まず、壁を感じ始めるようになりました。それぞれ仕事があり生活があり、毎月、企画メシの課題もあります。このまま続けることは難しいのではと思ったこともありました。それでも自分たちなりにできることを模索しながら、小さく活動を続けていくと、阿部さんがうれしい言葉を贈ってくれました。
Twitterやnoteでも活動しているから、 さざ波となってとどいてきます。継続は力なりじゃないけど、 活動はきっととどいているし、 これからもちいさな手応えを大切に、 発信をつづけていってほしいです。
合言葉は「小さなしあわせみっけ」
私たちは、この活動に「 #小さなしあわせみっけ 」というハッシュタグをつけました。日常の「小さなしあわせ」に目を向けることで、日々を大切に過ごせるように。"心の温度"が1度上がり、明日が少し楽しみになる。そんなきっかけをつくることを目指しました。
なんでもないような毎日も、目を凝らしてみると、
愛おしい瞬間であふれている。
少しだけ視点を変えてみると、世界の見え方が変わる。
2021年の企画生をつなぎ、先輩企画生や未来の企画生とつながっていければ。そう願っていたら、「言葉の企画2020」から生まれた「いいねの日」の先輩企画生から、「#私にエールをくれた言葉」という企画のお知らせをいただきました。
私にエールをくれた言葉。
あなたを支え、励ましてくれた言葉を、大募集します。
チームひだまりとして選ぶなら、どんな言葉がいいだろう。そう考えていたら、私たちの合言葉「小さなしあわせみっけ」が思い浮かびました。
先の見えない状況が続いた2021年、チームの企画やチームの存在が、私の心をあたためてくれました。小さなしあわせに目を向けることで、小さなしあわせに気づくことができました。
企画メシの最終講義は「小さなしあわせ」の連続。「企画メシ」に参加してよかった。企画生のみんなと出会えてよかった。小さな一歩を踏み出せてよかった。
見守り続けてくれた阿部さん、平賀さん、共に駆け抜けた企画生の仲間たちと応援してくれた先輩企画生のみなさん、そして大切なひだまりのメンバーに、心からの感謝を込めて。
未来のどこかで再会できる日を、心待ちにしています。
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チームひだまり
まっきー、ななみん、くれちゃん、しょこ
文:しょこ
写真:ななみん、くれちゃん、しょこ