”一人経営整体院”を″疲弊モデル″から遠ざけるための考え方
こんにちは。
整体院ひとり経営専門!売上アップアドバイザーの高橋です。
埼玉県久喜市鷲宮でスモールジム&整体「身体改善サロン ペインフリー」というお店を経営しています。
今日のテーマは「”一人経営整体院”を″疲弊モデル″から遠ざけるための考え方」です。
※本noteは毎週金曜日発行となります
経営をしていく上で重要な要素の一つに、、
「ビジネスモデル」
というのがあります。
「ビジネスモデル」とは、、
企業が利益を出すための仕組み
のことです。
これがしっかりとしているところと、ふわっとしているところでは「雲泥の差」ですね。
今回はそんなビジネスモデルを考える上で重要な「疲弊モデル」について記していきたいと思います。
・「疲弊モデル」とは!?
「疲弊モデル」とは顧客が増えれば増えるほど、商品が売れれば売れるほど「疲弊」するモデルです。
このモデルは周りを見渡してみると意外と多いモデルです。
自身が経営している「整体サロン」も「疲弊モデル」です。
なので、そこをどう捉えてビジネスモデルを構築していくのか、どうやって他のモデルと組み合わせるのか、などが大きな課題となってくるわけです。
一人経営を続けていく上ではこの部分の理解と対策は必須になると思います。
・疲弊の上限を決める
「整体業」を例に挙げると「疲弊モデル」がわかりやすくなります。
例えば、60分コース4000円で施術をしている整体院があったとします。
この整体院に毎月100名の方がいらっしゃるとした場合、
「4000円×100名(100施術)=400000円」
という売り上げが立ちます。
これでは足りないとして、お客様を150名まで増やしたとします。
そうなると、、
「4000円×150名(150施術)=600000円」
となります。
この時に売り上げは「+200000円」になりますが、労働時間も「+50時間」になります。
つまり、「売上」が増えれば増えるほど、「労働時間」も増えて「疲弊する」モデルということです。
さらに、このモデルの場合、売り上げの上限も「労働時間×単価」で決まっています。
なので、そこを理解した上でやるべきモデルということですね。
売り上げが上がれば上がるほど、疲弊するモデルはこのほかにも多く存在します。
広い意味ではラーメン屋さんも疲弊モデルですね。
売り上げが上がれば上がるほど、
ラーメンを作らなければいけませんので疲弊するモデルです。
では、このラーメン屋さんが、、
「一日100食限定」
だった場合、どうなるでしょうか。
「100食」以上は作らなくて良いので、上限なく疲弊することは無くなりますね。
または、前述した整体のお店が、、
「一日5名限定」
だったら、同じく上限なく疲弊しなくなります。
「疲弊モデル」なのは変わりませんが、お客様数の上限を決めてしまうことで、それ以上疲弊することをなくすという考え方ですね。
これは一つの考え方の例ですが、「疲弊モデル」から脱するためには有効な考え方だと思います。
・売上の公式に当てはめて組み立てる
「客数の上限を決める」=「売り上げの上限が決まる」
という公式になります。
「売上の上限が決まる」ということは「利益の上限も決まる」ということになります。
当然、経費削減等で利益を上昇させることは可能ですが、上昇幅は限定的です。
実質お客様数が「100名」で、月のご利用頻度が「2回」、単価が「10000円」だった場合、売り上げは、、
「100名」×「2回」×「10000円」=200万円
という計算になります。
・実質お客様数(のべ人数ではない)
・ご利用頻度
・単価
大体のビジネスはこの3つの要素で「売上」が構成されます。
なので、大体のビジネスに当てはまる「KPI」ということになります。
ここからさらに細分化していくと、
・実質お客様数(のべ人数ではない)
→新規、継続、再来店など、来店頻度やご来店履歴などで分類する
・ご利用頻度
→分類したお客様別にご利用頻度を算出する
・単価
→分類したお客様別の単価を算出する
といった感じになるのですが、ここまで掘り下げてビジネスモデルを構築していくことが大事ということですね。
疲弊の上限を「100施術」、売り上げ目標を「100万円」とするのであれば、
「50名 × 2回 × 10,000円」
で組み立てることもできますし、
「25名 × 4回 × 10,000円」
もしくは、
「100名 × 1回 × 10,000円」
でも良いということになります。
単価10,000円が難しい、6000円くらいが妥当と考えるのであれば、疲弊の上限を上げたり、他のキャッシュポイントと組み合わせる必要が出てきます。
公式を基に組み立てることでやっと完成するということですね。
・キャッシュポイントを多角化する
前述しましたが、疲弊の上限を決めたら今度は、、
「キャッシュポイントを多角化する」
ことがもう一つの有効な考え方になります。
例えば、前述したラーメン屋さんの「疲弊モデル」で月に30万円の利益が出るとします。
このままですとこのラーメン屋さんの利益はずっと「月30万円」です。
そこで、ここでの経験を活かして「ラーメン教室」を開講したとします。
「ラーメン教室」は月2回、月会費は5000円、と設定すると、
会員様が20名集まれば「+10万円」の新たなキャッシュポイントが生まれます。
これはあくまで一例ですが、現在の「疲弊モデル」からキャッシュポイントを多角化することで、「疲弊モデル」から脱するという考え方もできるということです。
この例の場合、ラーメン教室を開催する時間や準備の時間分、労働時間が増える可能性はありますが、オンライン開催や動画配信などにすることで売り上げの上限がなくなるため「疲弊モデル」からは離れるということですね。
労働体型の対比として、、
「肉体労働」 or 「知識労働」
という見方があります。
「肉体労働」は読んで字のごとく、「肉体」を使った労働ですね。
この場合、肉体には限りがありますので、必然的に「時間労働」になります。
反対に「知識労働」の場合、限りがない、もしくは時間以上の成果になる場合がある、という側面があります。
具体的に言うと、、
「工場などでのピッキングの仕事」 → 「肉体労働(時間労働)」
「本などの執筆」 → 「知識労働」
などが当てはまります。
この他ですと、、
「整体やリラクゼーションの施術」 → 「肉体労働」
「セミナー講師やセミナー動画販売」 → 「知識労働」
などですね。
先述したとおり、「肉体労働」=「疲弊モデル」には限りがあります。
なので、「肉体労働」の他に「知識労働」でのキャッシュポイントをいかに作れるかがポイントになるということですね。
・まとめ
今回は「疲弊モデル」について記していきました。
この考え方は一人経営を続けていく上では必要な考え方だと思います。
私自身もまだまだ最適解を模索し続けている最中ですので、また新たな考え方や方法が見つかり次第、更新していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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