今までの僕が作った大N決勝作品を振り返る①
どうも、すもーるぼっくすです。
私は大学Nコン38~41回大会において、33作品を提出し、10作品を決勝に上げてきました。
その作品群を振り返っていこうと思います。
聴食(38回大会・音声CM・奨励賞)
大学Nコン全体を見てもかなりの問題作。
結構学生からの評判は良かったりしますが・・・
一応YUBC全体でつくるという名目で制作していますが、脚本・構成・編集はすべて僕。
というか、僕が僕の意見を押し通した形です。
効果音集めやタイトルコールはサークルメンバーにお願いしました。
大いに参考・インスピレーションを受けたのがこの動画。
CM(Communication Message)としては逸脱した作品のようにも思えますが・・・
とはいえ、後述の「かきあじで おもいを」と同じで、この大会で決勝に行き、講評をもらえたのは僕にとってとてつもなくおおきな経験でした。
ビギナーズラックだったということで。
しかし、今聴くとMixがひどい。
かきあじで おもいを(38回大会・映像CM・奨励賞)
(1:18:20~の作品です。)
こちらは「聴食」と違って正統派。
こちらは僕が脚本・撮影に携わっていません。僕が脚本・撮影を主としてやらなかったのに僕が制作代表してる作品は後にも先にもこれだけ。
今見てもそれなりにクオリティが高いなと思います。
CM初めてなのにメッセージがわかりやすいのが良い。
最初の段ボールをあけるところから入るカメラワークは撮影担当も僕もお気に入り。
しいて言えば手紙の文字が見づらいところが気になるかな。
セピア色の色調は当時僕が気に入ってたから採用しました。
ラストの手書き風のテキストも相まって(ちょっと色調強くかけすぎだけど)いい感じ。
ただ、審査員さんからは「万年筆のCMのようだ」というコメントをいただきました。
まあそれもそうか・・・とはおもいつつ、参加初年度から難しい問題を突きつけられる形に。
音声CMはこの後、それなりに成功を収めるんですが、映像CMは39回では準決勝どまり、40回大会では予選落ちと不遇の時代を過ごすことになります。
後の祭(39回大会・音声CM・第2位)
39回大会は9作品提出しました。(38回大会は奨励取った2作品のみ)
「後の祭」は大会締切3日前に脚本を書きあげ、2日前に音声を依頼し、前日に編集しています。
かなりの突貫工事だったわけですが、こういう思い付きで脚本を書きあげてしまった作品のほうがなぜか評価されてしまう不思議。
個人的には努力量もみられたいところですが仕方ないですね。
とはいえ、「後の祭」はかなりうまくいった作品だと思います。
特に決勝前の再提出で演技を完全にやり直し、整音もしっかり行った結果、かなりクオリティが上がりました。(予選版は祭りの担当者がもっとまともに見える感じの演技でした・・・)
「鮮度」「言の葉クッキング」あたりを大いに参考にしていますが、それとはまた違ったテイストの作品になったと思います。
大学Nコン参加2年目にして、2位入賞。
今見ると粗がある気もしますが、当時としては上出来だったでしょう。
澗随さんにはべた褒めしていただきました。ありがとうございます。
Y-ai! ~山形の愛を届けるために~(39回大会・映像番組・奨励賞)
(09:04~の作品です。)
テレビドキュメント作品初挑戦。
大学のサークルをやるのが一番やりやすいだろうということで、「フリーペーパーサークルY-ai」さんにご協力をお願いしました。
この作品で特に意識したのが、「被写体の生の声を引き出す」こと。
僕(スタッフ)との掛け合いや、最後の「明日絶対筋肉痛」など、現場の苦労を体験しないと出ないような声を引き出すことに一定程度成功したと思います。
(ただし「生の音」は不足気味)
ただ、個人的には不完全燃焼でした。
尺が6分まで作れるのに4分強しかなかったり、かなり紹介ムービーでとどまっている面もあって、少々物足りなさを感じます。
学生には評判が良いですが、「階段カウンター」もどこか中途半端な演出になっています(まあなくしたらなくしたで多分予選落ちですけど)。
また、お声をかけるのが遅く、取材量を十分詰めなかったのもよくなかった。
この反省をもとに制作したのが翌年制作した「咲かせ!笠の舞」です。
大学のサークルを取り上げることは成功の一要因だったので「花笠サークル四面楚歌」さんにご協力いただき、3か月6回の取材を重ね、しっかり6分尺を使い切り、「生の声」「生の音」を意識しながら満足感のある映像に仕上げた・・・
つもりだったんですが、予選落ち。
非常に悔しく、今でも引きづっている作品の一つです。
てまひま(40回大会・音声CM・第1位)
40回大会は7作品の提出。
音声CM3年連続決勝進出にして、初優勝。
この初優勝はYUBC史上初めてであり、後述の「おかけなおしください」と合わせて、音声CMワンツーは33回大会の筑波放送協会以来7年ぶりの偉業(自分で言うな)です。
この作品は「後の祭」の発想をそのまま引き継ぎ、「ラジオショッピング」の舞台で「てまひまをかける」ことをアピールした作品。
今聴いても、あまり指摘することが思いつかないかなり満足いった作品です。
強いて言うなら「てまひま」より「ひとてま」のほうが、お手軽感が出て、より視聴者に訴求しやすくなるんじゃないかなぁとかは思いましたが。
おかけなおしください(40回大会・音声CM・第2位)
さっき、「てまひま」を自画自賛しましたが、正直「おかけなおしください」のほうが好きなんです。
この作品はサークルメンバーがコールセンターでバイトした苦い経験談をもとに、自動音声がクレーマーをはじき出してくれたらなという理想を形にしようと書いた脚本です。
まあこの発想と経験談があればそりゃうまくいくよなと。
個人的にはポジティブなCMよりネガティブというか、考えなければならないテーマを題材にしたほうが好きだし、CMとしての社会的価値があると思っているのですが、「てまひま」のようなポジティブなCMのほうが好きな方もいるよう。
どっちもうまくいった作品なので良いんですけどね。
ただ、前述の「咲かせ!笠の舞」をはじめ、5作品が予選落ちしたのも事実。
音声CM部門以外の頂点もとりたい!
今の僕ならだれもが驚き称賛する作品を作れるはず!
と柄にもなく若人らしい野望を持ち、41回大会は15作品を提出するのであった・・・
今までの僕が作った大N決勝作品を振り返る②(41回大会編)につづく。