炊き出しを続けて感じること その2
炊き出しに参加し始めて、2年越えました。コロナ仕様になってからも1年半越えています。最近はちょっとお疲れな感じです。笑 並んでいるおじちゃん達に、自分がかなり救われていると感じているのは変わりません。僕は炊き出しを通しておじちゃん達と接し、元気を貰っているんだと思います。
・並んでいるかたの対応ではなく、スタッフ同士で疲れてしまう
僕はコミュ障なんで、思うように周りのスタッフとやり取りができず、疲れてしまうことが多くなってきました。しかし、僕だけでなく、コミュ力がそんなに問題なさそうなスタッフも、それなりの理由を付けて、離脱したりすることもあるので、他のスタッフもそれぞれ大変なんだろうと思っています。
・コロナずっと人多過ぎ
前回、470人超並んでしまい、500人超待ったなしの状況です。もしかしたら、次回超えてしまうかも…。公園の収容キャパを軽く超えていて、公園に収まりきらないから、毎回、弁当配布前から配布開始後、暫くの間は公園の外へ列ができちゃっています。もう、どうにもならない人数です。行政主催の炊き出しとかって出来ないんですかね?各種相談コーナーも併設して、食べ物などを貰ったら、そのまま行政担当者と繋がって、今後どうしていくのが良いか、本人と相談とか出来たら良いですよね。笑
・並ぶ層も結構変わってきた
コロナ仕様になってから、公園周辺を歩いてるような人達と変わらないような人達が増えてきて、衝撃を受けていたのですが、その割合がかなり高まってきた印象です。ベビーカーをひいた女性、子供を連れた女性、若い男性や女性、外国人、受け答えが丁寧な高齢者、などなど。今迄、まず並んでいないような人達が増えてきました。弁当配布直前の並ぶ人達が急増する時間帯(僕は勝手におじちゃんラッシュと呼んでます。)に、おじちゃん達に混ざってそういう人達が並んでいます。その時間帯は、とにかく間隔を空けて並んで貰うのに必死過ぎて、目の前の人とせいぜい一言何か交わせれば良いくらいの、忙しさです。
・あるガチ路上のおじちゃんが脱路上した
僕が路上だけで生活が完結してる人を、ガチ路上と勝手に呼んでいます。そして、受け答えがシッカリしている、僕とよく交流していた、3人のガチ路上のおじちゃん達の1人、仮にZさんが、最近、脱路上しました。今年夏頃、ある日の炊き出しで、そのZさんは、「このコロナで、行政が作り出してくれている仕事も、あまり請け負えなくなってしまって収入が減り、もう路上は限界に感じている。」みたいなことを僕へ言ったのを最後に、秋ぐらいから全く炊き出しで見かけなくなってしまいました。そのZさんは、時折、「最後には自殺すれば良い。」と言う時もあったので、徐々に心配が高まってきて、先日、炊き出しの代表に「Zさんって人、どうしてるか知りません?」と聞いたら、「その人かどうかわからないけど、同じ苗字のZさんって人の支援に、最近、一緒に動いたよ。」と言われたので、「そのZさんに、今度、炊き出しに来てと伝えてください。」とお願いしたら、先日の炊き出しで別のかたを医療班に案内している時に、Zさんが、いつの間にか、僕の隣に気まずそうな顔をして、スーッと立っていました。思わず、Zさんを叩いてしまいました。笑 代表が言ってた人と、同じZさんのようだったみたいで、まあ無事で良かったけど。笑 「また、顔を見せに来てください。」と、別れました。そんな訳で1人は悩んだ末に、最後は自分で決断して、支援を受けることを決めたようです。
・並んでいるおばちゃんとのトラブルから中国残留孤児に興味関心が
今年に入ってから並び始めたと思われる、仮にCさんというおばちゃんがいて、当初は列トラブルなどで、激しく他の並んでいるおじちゃん達と衝突していました。僕のポジションはそういう問題が発生した時に対応しないとなりません。話を聞きに行く度に、Cさんは、片言の日本語で、「私は中国残留孤児。」、「これは差別だ、いじめだ。」と言うものだから、普段から僕の頭の中で、その言葉がこだまするようになってきてしまい、ある時、そのことを少し知ったほうが良いかな?と思って、厚生労働省のページに載っている、僕の住まいに近い、支援団体みたいな所へ問い合わせたのです。そうしたら、話を聞きに来て欲しいと言われて、そのCさんの相談も兼ねて行ってきました。その縁から、その団体の集まりにも参加するようになりました。Cさんにその団体が発行している、中国語と日本語が併記されている、印刷物を持っていき渡しました。Cさんの喋る日本語は、僕には殆ど理解できず、僕の喋っていることも、どこまでCさんが理解してるのかも不明です。なので、「ありがとう。」と言う時に、仏教の手を合わせるみたいなジェスチャーをし続けたら、何か伝わったようで、会うと会釈代わりに、手を合わせてくれるようになりました。そこら辺から、Cさん由来の激しい列トラブルも減りました。
次は2年半を目指し、続けていこうと思います。笑 コロナで困窮してる人達に対し、支援らしい支援があまりないから、今後も人数が増えちゃうかと思っています。まず、当面の生活費と、その後の出来るだけ安定した、収入源が確保できないと、厳しいなと感じています。もちろん、住まいも必要ですね。