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炊き出しを続けて感じること その4

※公開してから非公開にしていたのですが、再公開することにしました。僕の信念的に、無理に配慮することはないだろうという判断からです。内容は書いた当時のままです。

以前の文章
炊き出しを続けて感じること
炊き出しを続けて感じること その2
炊き出しを続けて感じること その3

炊き出しは半年こなしきれたら、また半年乗り切ろうと、ずっとやってきました。半年ごとの振り返りとして、noteへ書いていました。今年11月を迎えたら、丸3年になるのですが、その前に僕が炊き出しからパージされるか、僕が精神的限界を迎え、離脱する可能性が高まってきたので、記録として残したいと思います。

・ハラスメントについて
ハラスメントは発生させないほうが良いし、発生させないような土壌づくりは必須かと感じます。それが前提の話です。
最近、スタッフ間でのハラスメントが発生したようです。神妙な面持ちで代表が対応を考えなければと言っています。それに対して、僕はバカバカしいという感情が、こみ上げてきています。あなた(代表)がそれを言うんですかと、失笑です。笑
今迄の件も、僕は「排除」と表現していましたが、言い換えれば「ハラスメント」です。そもそも、ハラスメントという言葉の発想が僕にはなく、ハラスメント加害者と僕との心の距離感があれば、そういう冷たい表現になったのだろうと思っています。人間ですから、誰しも多少の依怙贔屓はあるでしょう。ですが、代表の、今回の件と今迄の件の対応の違いやスピードは、とても差があります。それについて、僕なりに代表のもっともらしい説明を考えてみました。
1, ハラスメント加害者の、炊き出しへの貢献度の違い
2, ハラスメント被害者がどんな属性か(例えば女性なのか、男性なのかとか)
特に1番の要素が大きいかと思います。貢献度が高ければ、それが免罪符になって、有耶無耶にされる。有耶無耶にしてもらったハラスメント加害者は良いでしょうけども、有耶無耶にされたハラスメント被害者はたまったものではありません。あまりにも整合性がとれていない対応をとる代表に、ただただ感心しています。

・若頭の挿げ替えで乗り切ってきた
例えが悪くごめんなさい。今迄、組長(代表)の下に若頭(全体とりまとめ)を配置してやってきました。過去には、何らかの事情で若頭が離脱すると、別の若頭に挿げ替えていたようです。ただ今回、若頭が舎弟に直る(中心から少し離れる)と、別の若頭を置かず、若頭補佐みたいな複数の人達で、集団指導体制みたいなものを敷いています。当初は、実際に問題発生させている、若頭をどうにかしないと延々と「排除」の問題発生させてしまう。その先は、若頭のイエスマンしか残れない状態か、若頭についていけませんという声が高まり、組長が若頭を取るのか、若頭以外を取るのかの、2択に迫られる、2通りのハッピーではない未来しか見えず、そのどちらでもない、第3のハッピーな未来を掴み取りたいと、この半年くらいずっと訴えています。寧ろ最近では、若頭は組長の意を汲んで色々動いてきただけで、ある意味、若頭も被害者だよなと感じ始めています。ただ、多くの炊き出しメンバーに、殆ど理解されていません…。

・代表がメディアに語る内容の違和感
代表がメディアに語る内容に違和感を感じています。メディアが求めているもの(=大衆が求めているもの)の回答としては、模範解答で素晴らしいのかと思います。並ぶ若者や女性、子供などをネタに、センセーショナルな話を展開し、テレビなどを見ている人の感情に訴える手法はさすがです。代表とメディアのWin-Winな関係があってこそかと思います。メディアもインタビューする人を、そもそも人選しており、インタビューする人の層を限定していたら、当然、回答も偏りますよね。こうやって、大衆が得られる情報というのは、偏って提供されるのだと、とても勉強になりました。どこも支援団体は、コロナバブル状態らしく、代表が定期的にメディアに露出し、メディアが求めていることを語ることで、お金も物も集まってきているお陰で、並ぶ人達に還元できている側面もあります。なので、全否定できる訳ではありません。

・押し付けの支援、条件付きの支援
コロナ前とコロナ後では、炊き出しに並ぶ人数や並ぶ人の層もかなり変化があります。なので、並ぶ人達が求めていることも変化が起きています。並ぶ人達の要求を何でも聞ける訳ではないですが、ニーズに合わないことを幾ら提供しても、支援する側の押し付けの自己満足で終わってしまい、効果は薄いかと感じています。また、支援する側は自分の意志で、好きで炊き出しをやっているのかと思うので、それをしたことで、相手がどんな反応をしようと、その反応によって支援の質を変化させるのは、マズいと感じています。支援される側が支援する側の意図通りに動くことを前提に、支援を人質のように扱うのは、それでは支援する側と支援される側の、信頼関係は築けないと感じています。

・誰のための炊き出しか
間違いなく並ぶ人達のための炊き出しです。代表が昔、良く言っていた、僕らは黒子だと。本当にそうだと感じます。主役は並ぶ人達です。それぞれの人生の中で不幸が起き傷ついて、最終的に並ぶ状態になっています。支援する側が低姿勢で接しても、人によっては条件反射のように、直ぐに攻撃的になる人も多いです。並ぶ人達に暴言を吐かれて、無茶苦茶な要求をされて、支離滅裂な主張を受けて、困惑や憤慨して、ようやく相手とのスタートラインかと感じています。人間は、一旦、被害の話を聴いてもらえないことには、自分の加害に向き合うことができないです。列トラブルで顔見知りになって、最初は激しく反発していた人が、言葉を交わすようになってきて、名前交換して名前で呼ぶようになり、今では協力的になってくれたかたも一定数います。地道に信頼を勝ち取って、炊き出しメンバーとして並ぶ人達に、認めてもらうしかないのかと感じています。

丸3年を超えられるかな…?

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