【緊急特報】コンサル、中小企業診断士を目指す方必見!謎の情報開示(4)
最近ひっそりと、中小企業診断士協会から公表された「中小企業診断士活動状況アンケート調査」結果をご覧になった方はいらっしゃいますか?
驚くべきは、調査時点が令和2年11月(2020年11月)に行われ、令和3年5月(2021年5月)にまとめられた情報を”いま”公開するという謎の事態です。
前回からのつづきとなります。
専門性を高めていく志向
私は、出会った中小企業診断士(以下、診断士)の先生(と呼ばれる先輩)には、頃合いを見計らって、「先生のご専門は何ですか?」とお聞きすることにしています。
この質問をすると独立したばかりの人は、大抵うろたえます。(目線を外すか、視線が泳ぎます)
なぜなら、大抵の人は、会社員勤めで得た知識や経験を外部のコンサルタントとして活かすことが難しいからです。
もっと言えば、自己紹介する時や名刺を渡す時、会社員時代は、「〇〇会社(大手有名企業であればあるほど効果大)」の者ですというだけで通じた社会的地位が、退職後や起業・独立後は、自分を説明するための社名や役職がありません。なので、自己紹介すら難しくなります。
例え、独立時に会社を設立して名刺に「社長」と書いてあっても、自ら社長ですと名乗るわけにもいきません。そして、どこの何者かもわからなくなってしまうのです。
さて、ここで話は調査項目にもどります。
あなたが中小企業診断士として志向している項目を最大2つまで選んでくださいという項目があります。
1位は「経営全般の勉強等、スキルアップ」30.5%です。これは前回の調査でも同じく1位で31%でした。その志は、非常に素晴らしいと思います。向上心を持って勉強する人を誰も責めたりしません。
しかし、そもそも経営って勉強すればできることなのでしょうか?、経営に必要なスキルとは何でしょうか?私にはいまだによくわかりません。
失礼な言い方になってしまいますが、世間には学歴や資格がなくても、立派に事業を営んでいらっしゃる方が大勢います。まさしく実践の経営学です。
それに比べて、診断士は会社から独立したものの、自分を何者と名乗ることさえできず、経営学やスキルを磨き続けているだけだとしたら、使えない資格といわれても致し方ありません。
その他は、2位「定年・退職後の資格活用」22.8%、3位「ネットワークづくり」19.5%となっており、第二の人生を豊かにするための「社会的資本」を育てていく活動は、それほど稼げなかったとしてもやりがいや充実感等の幸福を感じることができるのではないでしょうか。
この続きは、また次回。
一般社団法人 中小企業診断協会
「中小企業診断士活動状況アンケート調査」結果
内容と関係ないですが、「21印 報告 初」というPDFタイトルが、すでに混乱を物語っています。