公的機関から依頼されるためのお作法について
先日、大学院時代の同期から公的機関の派遣アドバイザーのお仕事を紹介してもらいました。
公的機関への応募理由
会社員を卒業し、独立開業したばかりの経営コンサルタントは、たとえ国家資格があったとしても、実績がなければクライアントからは信用されません。ですので、スポット的にでも公的機関からの派遣アドバイザーとしてのお仕事をいただくことで、地道に実績を積み上げていくことにしました。
まず初めに、公的機関で働くためのコンプライアンスに関しての詳細な説明を受けました。長年の間、民間企業で働いてきた者として、公的機関(準公務員?)の立場で働くことの意識について、改めてその違いを感じました。
例えば、派遣先でクライアントに自分の会社(屋号)の名刺を渡すのは営業行為とみなされる、お菓子などの贈答品はクライアントからいただいてはいけない、食事をごちそうになるのも基本的に禁止とのこと。(B2Bでは、夜の接待は欠かせませんよね・・・)
公務員に対するイメージ
実は私の両親は、真面目な公務員でした。どちらかといえば両親は、プライベートにおいても控えめな方だったと思います。もちろん家庭では仕事の話は一切しなかったですし、そういえば夜に会食に行くこともなかったです。
世間一般では、公務員は慎ましく、品行方正であるべきのようなイメージを多くの人がもっているのではないでしょうか。(政治家は別にして)
なぜなら、公務員の給与の出どころは国民の税金であり、そのため社会奉仕することが当たり前のように思っている人も少なからずいるからです。(何か粗相があれば、税金返せ!というような人に限って、それほど納税していないような気がするのですが)
あくまで個人的な意見ですが、こんなに治安が良く、安全な水がいつでも飲めて、困ったときには行政に相談できる窓口があるという環境があるだけでも、日本は他国と比較すれば非常に暮らしやすい国です。
警察、消防、水道局、市役所、ハローワーク等、いろんなセーフティーネットがあり、それを普段あまり意識しなくてもいいぐらい、困ってない人が大勢いることがその証拠です。
たしかに、役所の窓口では担当者によって不愛想で、サービス対応にバラつきがあるのも事実です。もしかすると彼ら、彼女らにとっては、その態度が公平性を均一に保つということなのかもしれません。そもそも民間企業は、ちょっとおせっかいなぐらい過剰サービスなところがありますので、比較すると行政機関による必要最低限のサービスでは見劣りします。
公務員を擁護するわけではありませんが、公務員のなかには正義感や使命感を持って仕事に取り組まれている方が大勢いらっしゃると思います。
今年元旦に発生した震災においても、町の住民の安全を確保するため、いの一番に出動したのは地元の公務員の人々のはず。そして今でも被災地の復興のために、住民に寄り添いながら尽力されているのではないでしょうか。
もちろん多くの民間企業は、義援金や支援物資を被災地に向けて送りました。しかしながら、ボランティアとしてそのなかに入っていける人はごくわずかです。結局は、テレビの映像を見て心を痛めることはあっても、「自分ごとにできるかどうか」に違いがあり、そしてその結果が行動に現れます。
今まで生きてきて思うのは、「人を信じるかどうかは、美辞麗句の言葉ではなく、どのように動くのか、その行動によって決まる」ということです。これは、恋愛や友情などの人間関係、または仕事関係のどちらにも当てはまると思っています。
話を元に戻しますと、公的機関として派遣アドバイザーとしての依頼があれば、私はクライアントに対してどのようなサービスが提供できるのか、半分ワクワクしながら、半分ドキドキしながら待っています。
同期のアドバイザーに助言をいただきながら、準公務員?の立場を忘れず、謙虚に公的機関でのお作法を学んでいきたいと思います。
私が応募した公的機関の概要は、次の通りです。
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