見出し画像

母の日の悩み

初めての母の日プレゼント

僕が幼稚園の時、母が電話をしている隙を見て家から飛び出し、家から300メートルくらいにある100円の無人販売で花を購入しプレゼントしたのが初めて母にあげた母の日でした。今でもお母さんはたまに嬉しそうにその時の話をします。

小学、中学、高校は大して何をプレゼントしたか覚えていません。むしろ、あげていない年のほうが多いと思います。大学生になってからは毎年花をプレゼントしていました。二千円ほどの安い花ではありますが、今までとは違い自分がアルバイトで稼いだ金でするプレゼントにはこれまでのプレゼントとは違う不思議な気持ちがします。

今年は…

そして今年、コロナウイルスの影響で自粛生活をしていることもあり前もって買いに行くということも無く当日になって焦りました。

久しぶりに車を走らせ街へ出てみたのですが、時間帯も悪く閉まっている店だらけで唯一見つけた花屋はもう売り切れていました。

もう諦めてプレゼントもなく母の日の存在に気づかなかったフリでもしようかと思いましたが、そうもいきませんでした。なぜなら、今日は16時に起床したのですが布団の中でリビングから母が母の日に自分の祖母へプレゼントを渡したことを父と話していて「私は何ももらえない、悲しい母の日だな」と嘆いていたのを聞いてしまったからです。

僕は悩みました。考えました。

結果、至った答えがこれです。

画像1

肩たたき券、おつかい券、洗濯券、食器愛券をプレゼントしました。

インスタグラムにあげたところ

「ガキかよ」「何才なの?」

多くの友人から非難のコメントの嵐。

違うんです。22年間も母と一緒に住んでいる僕だから分かります。母はこういう手作りが好きなんです。

案の定、大喜び。

これで、家事を手伝ってもらおうと喜ぶ母だけれども、僕は知っています。

表紙を付けてホッチキスで止めた綴りを1枚も切り離す事ができない母の人間性を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?