4月3週目
某日
朝、夫にトゲトゲしたことを言ってしまって、仕事ではトゲトゲしたことを言われて、浮かない気分で1日が始まった。
代々木公園駅の近くで用があったのだが、終わってボーッと外に出ると、外が寒くなっていた。公園の上の空を厚い雲が多い、その上をANAの機体が飛んでいく。
何かを飲み食いしたい気持ちはあるけれど、カフェイン入りのコーヒーは避けたい。
そして、ドーナッツが食べたい。
ハリッツまで一駅か、と思ったけけれど、中の空間はそんなに広く無いし、きっと若者がたくさんいる。今の「ふらっとよって、余裕のある空間で放っておいてほしい」私には、ハードルが高い。
そんなことを考えてるうちに、足は帰路に向かい、家に着いてしまった。
冷凍していたドーナッツと、デカフェのホットコーヒを入れて暫し休憩。
午前中のトゲトゲを思い出しながら、こんな時、私の親友ならどうするかなと思う。
悪意があろうとなかろうと、トゲトゲした言葉は相手を傷つけ、不快にさせる。その事実は変わらないので、あっさり怒って、あっさりかわし、そして忘れる親友の姿を想像して、この件はなかったことにした。
某日
朝から天気が良く、気持ちの良い一日。
家の掃除(片付け)をしながら、夫とお昼を食べようかと考える。
電車で30分くらいの距離なので、電車に乗り込むものの、どうも食べ物を受け付けなさそう。嫌な予感がして、到着するやいなや、帰りたい衝動に駆られる。そうなるともう、ダメ。
一年ぶり(!)に頓服薬を半錠飲んだら少し落ち着いてきたけれど、夫にはごめんと言って、カフェのテラス席にしてもらった。風が当たる、賑わっていない場所ならなんとか耐えられそう。夫はサンドイッチを買って、私はアイスティーに。
天気も良く、前日は鍼灸のメンテナンスをしてもらい、朝は体調が良かったのに。まさか、1年ぶりに頓服薬を使うタイミングがここで来るとは思わなくて、悲しくて、この先のことが不安になった。
救われたのは、普段夜遅いので、自ずと夕食も遅くなることから(もたれるので)朝食を食べない夫が、この週から朝食を食べて夕食を食べない、という健康お試しモードにシフトしていたことだ。もしこの日、朝食を食べていなかったら、お腹ぺこぺこの夫にサンドイッチランチ、という苦行を敷いていたかもしれない。私は大体こうして、最悪の事態を免れる運の良さ、みたいなのを持ち合わせている。
帰り道たまたま、先日の「有吉に聞いて欲しい話」で、パニック障害と会食恐怖症がテーマだったと知り、TVerで見てみることにした。
こんなに元気そうにテレビで話している3人も、同じような不調でトンネルの中にいた時があり、克服してきたのかと思うと、胸がドキドキした。
番組内では、○○さんの一言で回復に向かった、救われたみたいなことになっていたけれど、治療は受けたりしたのだろうか。
症状をぶり返すたびに悩みはしなかっただろうか。そんな、その後の道筋みたいなところを、ぜひまたどこかでお話ししてくれたらいいなと思った。
お天気キャスターの小林さんの話は、まさに私と同じで、共感ばかりで、涙が出てきてしまった。この症状が出たけど、ぶり返してるけど、私は終わりじゃない。病気が私の全てではなくて、私のほんの一部なんだ、って持ち直すことができた。
4月は色々不調が出る月らしいし、受け流していこう。
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