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広葉樹の苗を育てて森づくりのお手伝いをしよう!in雲ケ畑|イベントレポート
幼い頃から自然が大好きで、自然に関わる仕事が夢だったという、江森礼奈さん。現在、京都市内でブルーベリーやお米づくりをしながら、森林インストラクターとして、森林の案内などをされています。
そんな江森さんが企画されたイベント「広葉樹の苗を育てて森づくりのお手伝いをしよう! in 雲ケ畑」(2024年6月8日開催)。森に、木に、山に、生き物に一歩近づくこの一日に、どんな出会いや体験があったのでしょうか?
江森さんからのレポート記事です。
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京都市北区にある秘境、雲ケ畑にて森づくりのイベントを開催しました。
雲ケ畑の山の自然観察をしながら、山の木々の芽生えを採取し、炭で作った鉢に植え替えて苗を作ったり、植樹したり、現在使われている炭窯の見学をしたりと、盛りだくさんの一日。
開催にあたり、ご協力いただいたのは、雲ヶ畑の山が大好きな塚本なおはるさん。
参加者が全員揃うと、早速、雲ケ畑の山の木々を使った手作りの枝笛をみんなに配り、鳥の鳴き真似をレクチャーしてくれました。
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最初に針葉樹の人工林に、ミズナラ、イタヤカエデ、ヤマザクラを植樹しました。つるはしを使って土を掘り、苗木を植えます。そして、植えた苗木のまわりをしっかりとネットで囲います。こうしないと、あっという間に鹿に食べられてしまうからです。
農作物もそうですが、山の木々も、鹿による食害の影響は大きくなっています。
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市内を一望できる標高800mほどの山頂に移動し、みんなでお昼ごはんと記念撮影。森の爽やかな風がそよぐとても気持ちのいい場所でした。
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芽生えを採取したあと下山し、なおはるさんの炭焼き小屋で、芽生えを炭鉢に植え替え。
ウリハダカエデ、コアジサイ、アケビ、コシアブラ、アカシデ、モミなどいろんな木の苗鉢ができました。
この苗たちは、それぞれみんな家に持って帰り、雲ケ畑の山へ返すときまで、見守ってもらいます。
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現在、日本の森の約4割が、スギやヒノキなど限られた種類の「針葉樹」の森となっています。針葉樹は真っ直ぐ伸び、成長が早いため、主に建築用の材木として、かつて人の手で大量に植えられました。
一方、今回植えたのは「広葉樹」とよばれる樹。広葉樹にはドングリのなる樹、香りのする樹、シロップがとれる樹、薬になる樹…などいろんな種類があります。
そして、いろんな樹がある森には、鳥、動物、昆虫など生き物の種類も豊かです。
森に親しみ、楽しみ、学びながら、森づくりのお手伝いをできたらという思いで、今回のイベントを企画しました。
参加してくださった方から、「山にはこんなにたくさんの種類の樹木や植物があるんだと知ることができ、とても面白かった、また参加したい」といった感想をいただき、嬉しく思います。
雲ケ畑は、高齢化と人口減少で、あと十数年で消滅してしまうかもしれないといわれる集落。
この活動が、雲ケ畑に興味をもってもらうきっかけにもなれば嬉しいです。
そして、未来の豊かな森へと少しでも繋がるように…
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引き続き、イベントの企画などしていきたいと思いますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
レポートする人
森林インストラクター 江森 礼奈さん
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幼い頃から自然が大好きで、将来、自然に関わる仕事をしたいと思っていました。大学時代、森や里山の生態系について学び、自然と調和した農業や林業のあり方に興味を持ちました。大学卒業後は農林水産省に勤務し、環境保全型農業や農業技術研究関係の部署を担当。2021年に退職し、現在、ハープの演奏活動や、ブルーベリーやお米を作りながら、森林インストラクターとして、森林の案内などをしています。
NPO法人スモールファーマーズでは、農を通してより良い世界をつくる活動に共感いただける「仲間」を募集しています。
ご自分のペースで、ゆっくりゆる~く関わっていただけたらと思います!
Small Farmersサポートメンバー
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