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【lifestyle】名もなき詩

誰かを想いやりゃあだになり
自分の胸つきささる

だけど

あるがままの心で
生きようと願うから
人はまた傷ついてゆく
知らぬ間に築いていた
自分らしさの檻の中で
もがいてるなら

誰だってそう
僕だってそうなんだ

Mr.Childrenの名もなき詩という曲の歌詞の一部だ

私がはじめて買ったCDであり、一番好きな曲である

今から25年も前にリリースされた曲でが、今でも色褪せることのない名曲だと思う

当時は8センチCDで細長いタイプのものが主流だった
何度も何度も聞いたのを覚えている

また桜井さんの舌に『NO NAME』と書かれたジャケットはインパクトがあって好きだった


私は音楽についてはからきし素人なのでメロディについてはただ好きとしか言えないが
名もなき詩についてはやはり歌詞が秀逸だ

まず最初のポイントは『だけど』だ

誰かを思いやれば仇になり
自分の胸つきささる

からの『だけど』以下で主張したいことがくる

あるがままの心で生きようとすると大変だよね

そして、最後に
誰だってそうなんだよ!

そして、さらに
僕だってそうなんだよ!

とくる流れが中々他のアーティストにはないMr.Children特有の言い回しだと思う

普通は生きにくい世の中だけど頑張ろうとなるところを

生きにくい世の中でもがいているのは、
君だけじゃない
みんなそうなんだ
そして、僕らもそうなんだ
という主張ではなく共感を伝えるというのは
なかなか出来るものではなく
子どもながらに安心感を与えてもらったような気がする

昨年の年末にNHKの特番で
桜井さんがMr.Childrenは名もなき詩の最後の歌詞の『僕だってそうなんだ』っていうことを伝え続けてきたし、そういうバンドでこれからもありたい的なことを言われていて、
自分の解釈が間違っていなかったことに驚いた


そもそもMr.Childrenとは
大人の男性の敬称である『Mr』
に子どもたち『Children』が付いている

普通は相反するものを表現しているグループなのかもしれない

大人『だけど』子どもっぽくてもいいじゃん
子ども『だけど』大人ぶってもいいじゃん

みたいな矛盾を受け入れる器の大きさを
『だけど(=but)』で表現する巧みさが
人を惹きつけるのだろう

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