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【Bubble歴5年が語る】ノーコードBubbleとは?特徴と成功事例、AI機能まで徹底解説します。
2025年現在、大企業の新規事業やスモールビジネスのプロダクト開発において、「ノーコード」が注目を集めています。
僕は5年にわたり「Bubble(バブル)」というノーコードツールを活用してきましたが、そのおかげで少人数(ほとんど1人)でも高速で開発を進められ、中には月に60万pvの規模まで成長したプロダクトもあります。
今回のnoteでは、そんな僕ならではの体験談を交えながら、Bubbleの特徴や具体的な活用事例、さらには今後の可能性について詳しく解説します。
新規事業、スモールビジネスがノーコードBubbleを活用するヒントになるかと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ノーコードって何? Bubbleの魅力とは
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ノーコード開発が注目される理由
ノーコード開発とは、プログラミングをほとんど行わずに、アプリやシステムを構築できる手法のことです。
通常の開発(フルスクラッチ開発)では単価のエンジニアを雇ったり委託する必要があるので、開発費用が大きく、リリースまでの時間を要したりするリスク大きいです。
しかし、ノーコード開発では、費用と時間において通常の開発の1/3 ~1/2程度で開発が可能になります。
しかも非エンジニアであってもプロダクトの開発が可能。
3ヶ月ほどBubbleを学べば簡単なSaaSを0からでも作れるようになります。
スモールビジネスや新規事業の場合、新サービスを考えついても「もしうまくいかなかったら…」という不安から投資をためらいがちですよね。
しかしノーコードなら、そのリスクがぐっと小さくなり、思いついたアイデアを気軽に試せるのが大きなメリットです。
Bubble(バブル)とは
数あるノーコードツールの中でも、Webアプリケーションの開発に特化しているのがBubbleです。
僕自身、5年前に初めて触れたときはただの大学生で「本当にコードを書かなくてもアプリが作れるのか?」と半信半疑でしたが、
ドラッグ&ドロップでUIを組み立てたり、設定画面でロジックやデータベースを定義したりするだけで、本格的なサービスが出来上がって驚きました。
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超ニッチなサービスですが、登録ユーザー5000人以上になりました。
「これがあればエンジニアに頼らずとも、自分たちだけでアイデアを形にできる」というのは本当に心強い。
エンジニアへの外注を最小限に抑えることでコストが削減できるだけでなく、自社の担当者がリアルタイムで開発内容を把握・変更できるので、ビジネスのスピード感を損ないにくいという点も魅力です。
Bubbleの主要機能と出来ること
1. UIの構築とワークフロー(Workflow)
Bubbleでは、アプリ内の画面を作ったり(Design)、ロジックを「ワークフロー(Workflow)」と呼ばれるビジュアルなフロー図で設定することができます。
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たとえば「ボタンを押したらポップアップを表示する」といった処理を、プログラミング不要で直感的に組めます。
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条件分岐やイベント処理もマウス操作で実装でき、僕が初めて触った時も、ワークフローだけでログイン機能やメール送信を実装できた時は衝撃的でした。
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2. データベース機能
アプリ内にデータを保存・管理する仕組みもしっかり備えています。
ユーザー情報や商品リストなど、さまざまなデータをテーブル(スプレッドシートのようなイメージ)で手軽に管理可能です。
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必要に応じて外部データベースやAPIとも連携できるので、ビジネス規模に応じて柔軟に対応できます。
まずは内蔵DBを使ってスタートし、顧客リストや在庫情報などをリアルタイムでアプリに反映するのが一番簡単かつ効果的です。
3. API連携
標準搭載のAPIコネクタを用いれば、外部サービスや自社システムと連携することも容易です。
エンドポイントURLと認証キーを入力するだけで、外部のデータや機能をアプリに取り込めます。
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4. プラグイン
『APIの設定…?なんか面倒臭そう』
ご安心ください。
Bubbleは公式・コミュニティ製のプラグインが豊富にそろっています。
StirpeやGoogle Map, Zoomなど主要なサービスの機能やを簡単に利用できる『プラグイン』というものがあり、インストールして設定するだけで簡単に使えます。
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私も過去に地図検索アプリを作ったとき、『MapBox Map』プラグインを活用して開発期間を大幅に短縮できました。
5. その他の便利機能
ユーザー権限管理やスマホ画面へのレスポンシブ対応など、Webサービスを本格運営するうえで必要な機能は一通り揃っています。
フロントからバックエンド、データ管理までワンストップで完結するため、これまで複数のエンジニアが分担していた作業を、少人数もしくは個人でも担えるのです。
こうした「IT部門が自分になる」感覚は、他では味わえません。
僕が実際に手掛けたBubble活用事例
1. YouTuberとコラボしたマップ検索アプリ(月60万PV超え)
有名YouTuberとの共同企画で、グルメ情報を地図上にマッピングしたWebアプリをBubbleで開発しました。期間は約1か月。
地図プラグインやデータベース機能、動画との連動を使ってインタラクティブなサイトを構築し、リリース後はYouTuberの影響力も相まって瞬く間に月60万PVを超えるサービスに成長。
Bubbleを用いたクラウドホスティングでインフラを自動的にスケールさせられたため、大規模アクセスにも耐えられることを実感しました。
2. 上場企業のレンタルアートプラットフォーム(1ヶ月で開発)
上場企業の新規事業として、アート作品のレンタルサービスを構築したいという相談を受け、Bubbleで開発を実施。
普通なら数か月〜半年が当たり前の案件を、わずか1ヶ月で立ち上げました。アーティストの作品登録からユーザーのレンタル申し込み、決済機能(Stripe活用)まですべてBubble内で完結。
プロトタイプを随時見せながら開発を進めたことで、クライアントからも「スピード感が常識を覆した」と評価を受けました。
この2例はいずれも私一人開発を進めたプロジェクトですが、試行錯誤を短期間で何度も回せたのが成功の要因でした。
新規事業は「まずやってみる」俊敏さが命なので、Bubbleはその機動力を大いに支えてくれます。
国内でのBubble成功事例
1. リモートHQ
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リモートワーク支援を行うプラットフォームを、創業当初からBubbleを駆使してローンチ。
ほぼノーコードだけで約2億円の資金調達に成功したことで大きな話題になりました。
ノーコード開発でもビジネスとして十分に評価される好例と言えます。
2. SANU 2nd Home
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自然豊かなロケーションに月額5.5万円で「もう一つの家」を持てる、ユニークなサブスク型サービスです。
Bubbleを活用して構築し、多くのユーザーを獲得した上、2022年7月には約50億円の資金調達を実現。
アイデアをスピーディに形にし、市場での手応えを得てから一気に拡大した成功例です。
3. ブラリノ
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結婚式準備を総合的にサポートするWebサービスとして2020年4月にリリース。招待状作成や引き出物手配などの機能をBubbleで開発し、1年後の2021年4月には事業売却(バイアウト)に成功。
短期間で成長・エグジットを実現できるケースが、ノーコードでも十分に生まれることを示しています。
これらの事例から、「ノーコード=お手軽開発」だけではなく、本格的なビジネスにも十分対応できることがわかります。
特にスタートアップや中小企業が新規事業を立ち上げる際には、少ないリソースで最大限の成果を狙える手段として有力な選択肢となっているのです。
最新動向:Bubble×AI機能の登場
ついに本日、ノーコード開発の最先端https://t.co/K4LWyvUySfで、 生成AIによる自動アプリ生成が実現されると発表がありました。
— スモビジ開発ラボ (@yoshio_nocode) February 5, 2025
チャットベースでAIがアプリ生成
↓
ノーコードビルダーで修正
これがスモビジプロダクト開発のスタンダードになる。 pic.twitter.com/Yp9DSNLE11
AIでアプリ自動生成
Bubbleは2024年6月にAI機能を発表し、簡単な指示だけでアプリの一部を自動的に組み立てられるようになりました。
そして、2025年2月には最新のAIアプリビルダー機能が発表されました。
現状では主に2つの機能が注目されています。
AIによるWebアプリ生成機能
簡単にアプリの概要といくつかの質問に答えるだけで、
AIが指定したテーマに沿ったデザインと機能を含んだ画面を数十秒ほどで構築してくれます。
たとえば「学習管理プラットフォーム」と入力するだけで、それらしいレイアウトやテキスト、画像素材が生成され、ワークフローも自動で構築してくれます。AIによる開発ガイド作成機能
「InstagramのようなSNSを作りたい」といった要望を入力すると、必要な機能要件をまとめたガイドをAIが提示してくれます。
何から手を付ければいいのか分からない初心者でも、迷わずに開発を進められるようになるため、効率化が期待されます。
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「あクァあ」という文章はBubbleが生成したものではなく、
少し疲れていた僕がテストで投稿したものなので、ご安心ください。
正直今は「これだけでアプリ生成できる!」というクオリティではないですが、
今後はAPI連携やワークフローの組み立てまでもAIがサポートできるよう、Bubble公式が改善を続けると明言しています。
つまり将来的には、「こんなアプリが欲しい」と伝えるだけで、ある程度完成形に近いものが自動生成される時代がやってくるかもしれません。
もちろん万能ではないので、細部の修正や自分のビジネスに合わせた微調整は必要ですが、開発工程の大半を省力化できる可能性は非常に魅力的です。
新規事業&スモビジこそBubbleを活用しよう
今回のnoteではノーコードツールの代表格であるBubbleを軸に、その基本機能・事例・最新AI機能を一通りご紹介しました。
特に新規事業開発やスモールビジネスにとって、Bubbleには以下のような利点があります。
開発のハードルを下げ、アイデアを素早く検証できる
外注や大規模開発のコストを抑え、小さく始めて試行錯誤を繰り返せる。多彩な機能を1人or少人数で使いこなせる
ワークフローやデータベースを含め、フロントからバックエンドまで一括して管理できる。最新のAI技術でさらなるスピードアップが可能
デザインや設計ガイドをAIにサポートしてもらうことで、初心者の学習コストも下がる。
僕自身、Bubbleを導入してからは「とりあえず試しに作ってみよう」という文化が根付き、新規サービスの立ち上げが以前よりはるかに楽になりました。
外部のエンジニアを探す手間や見積もりを取る時間が減り、アイデアを実際の形にしてユーザーの反応をすぐ得られるのは大きな強みです。
ちなみに、ノーコードはあくまで「技術を完全に置き換える」ものではなく、「アイデアを実現するスピードを加速する」ためのツールだと考えています。
開発の壁が低くなることで、より多くのアイデアが世に出やすくなり、その中からヒットサービスが生まれる可能性も高まるでしょう。
ぜひ一度、Bubbleで簡単なアプリを作ってみてください。スモールビジネスならではの発想を活かす良いきっかけになるはずです。
ノーコードとAIが合わさる今こそ、自社の俊敏性を最大化するチャンスだと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
もし今回のnoteが参考になりましたら、フォローといいねもよろしくお願いします。