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英語の take みたいな tomar という動詞
ポルトガル語には、英語の「to take」のように
いろいろな意味に使える動詞があります。
それは「tomar」という動詞で、
「To take coffee」なら
「tomar café【トマール・カフェー】」、
「To take bath」なら
「tomar banho【トマール・バーニュ】」、
「To take medicine」なら
「tomar remédio
(伯:【トマール・ヘメージウ】、欧:「トマール・レメーディウ」)
といった塩梅で、
「To take breakfast」なら、
伯葡語:「tomar o café da manhã
【トマール・カフェー・ダ・マニャン】」、
欧州葡語:「tomar o pequeno almoço
【トマール・ペケーヌ・アウモッス】」
と、
「朝食」の言い方は違っても、それを「摂る」と言うには
同じ「tomar」動詞を用います。
…ってな説明をすると、
日本人の中には
「英語の『take』もそうだけれど、こういった
本来の意味が何なのか分からない動詞って嫌なんですよねぇ…。
日本語なら漢字だってあるし、
意味が不明ってことないですものねぇ~」
という人がいます。
すると、
「あ、日本語にもありますよ~、こういう動詞」
と私が反論します。>笑
普段日本語しかしゃべらず、外国人との接触も滅多にない方は
とっさには思いつかないかもしれませんが、
マジあるんです、日本語にも!
それが「かける」という動詞です。
・電話をかける。
・アイロンをかける。
・服をハンガーにかける。
・2x3=6
・ふとんをかける。
・ごはんにお茶をかける。
・人に迷惑をかける…。
etc.
etc.
etc.
・
・
・
「おーい、『かける』っていったい何をすることなんだよ~!」
と、言いたくなっちゃいますよね…。
言うまでもなく、
日本語を学ぶ外国人も、そう思います。
すると、先ほど日本人にしたのと同じ要領で、
「あなたの言語にも…」
と私が突っ込みます...。
*****
何が言いたいかというと、
日本語の「かける」がいろいろな意味で
いろいろなフレーズに出てきても、
普段困るようなことってないじゃない。
だから、「take」を使う英語圏の人も
「tomar」を使うポルトガル語圏の人も
ちっともそれで困ることはないってことだよね、
ってことで、
「なんだ、自分の言語でもやってるじゃん、こういうこと」
と思った途端に
ハードルが低く感じたりするのではないでしょうか。
もし、中学に上がったお子さんとかが、
こういった疑問を抱いて、
それがネックに感じるようなことがあったら、
「日本語にもあるよ。ほらね!」
と、教えてあげてみては如何でしょう?
今日は、ふと教師時代のことを思い出して、ぼやいてみたくなりました。
最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました!
※ 「トマール・バーニュは気持ちいいにゃん♪」、否、
「お風呂 子ねこ」はこたつぶとんさんの作品です。
※ 「to take」と「tomar」はイコールではないので、一致するものはこの
記事内で挙げたもの以外にはあまりありません。