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ウクライナがウクラニアになってしまうポルトガル語(スペイン語もだけれど)
※ この記事そのものは有料ではありません。
有料なのは付録の単語集です。
ここ数日、
続々と各国選手団が来日していますね。
オリンピック・パラリンピックでは
開催国の言語の文字順で各国選手団が入場しますから、
ABC の「B」で始まるブラジルは、
ローマ字を使う国では早目に出てきますが、
日本での開催では「ハ行」ですから
なかなか入場できないので
「選手達はじれったがるのではないかなぁ~…」
それに、
「うちは『B』、ポルトガルは『P』なのに、こんなに近くにいるのね。
なんで?!?!」
と思ったりするのかなぁ~…
な~んて、どうでもいいことを想像しています。
*****
以前、
ドイツのことをポルトガル語では「アレマーニャ」というと
知ると、日本人は驚くといった話をしましたが、
もはや日本人でもなんでもない私でも
「なんでだろう?不思議だ~!」
と思ってしまう国名もあるので、
今日はそれについて。
*****
東ヨーロッパに位置する「ウクライナ」ですが、
ウクライナでは「Україна」
(どちらかというと「ウクライーナ」って感じかしら?)、
英語では「Ukraine」、
フランス語でも「Ukraine」、
ドイツ語でも「Ukraine」、
イタリア語でも「Ucraina」、
ポルトガル語に似ていると言われる
ガリシア語やカタルーニャ語でも
それぞれ「Ucraína」と「Ucraïna」
・
・
・
なのに、何故かポルトガル語では
「Ucrânia【ウクラーニア】」…
これじゃ、まるで〇〇バニアファミリーにハマった子供が
「間違えて言っちゃったヤツ」みたいじゃん!!>笑
*****
実はスペイン語もアクセント表記がないだけで同じく
「Ucrania【ウクラーニア】」なのですが、
いったい、なんでこの2言語だけこうなっちゃったんでしょうねぇ…。
やっぱり「間違った形が定着しちゃった」系ですかね~…。
日本語にもありますものね、
語源を調べると元の形は数文字ひっくり返っているとか。
*****
もう1か国気になるのが、アフリカ北部のアルジェリアです。
英語で「Algeria」、
イタリア語で「Algeria」、
フランス語で「Algérie」、
ドイツ語で「Algerien」、
ガリシア語で「Alxeria」
カタルーニャ語で「Algèria」。
でも、
ポルトガル語で「Argélia」、
スペイン語でも「Argelia」。
見事「l」と「r」がひっくり返っていますねぇ~…。
しかも、このケースでもポルトガル語とスペイン語の違いは
アクセント表記の有無のみ…。
う~ん…、だったら何か法則があるということか…?!
それともポルトガル人もスペイン人も
ひねくれているだけなのか…。>笑
いずれにせよ、「ドイツ」と「Alemanha」のように
全く違う方が、まだ覚えやすいような気がしなくもないような...。
ここまでお読み頂き、誠にありがとうございました!
※ 上記はこたつぶとんさんのイラスト「猫とスイカと麦茶とウチワ」を
加工させて頂いたものです。
付録
「世界の国々の名称 日本語 → ポルトガル語」
ポルトガル語を学んでいる、又は翻訳・通訳に従事されている方向けです。
プレビュー(抜粋)
・データ数は 210 個です。国名の他、オリンピック・パラリンピックを意識
して一部地域も含みます(「香港」、「チャイニーズ・タイペイ」等)。
・国または地域名の通称(日本語→ポルトガル語)、その国/地域が属する
大陸名、正式名称(日本語→ポルトガル語)という並びになっています。
・ブラジルのポルトガル語(伯葡語)とポルトガルを初めとするその他の
ポルトガル語(欧州葡語)で何らかの違いが認められるものについては、
その違いがアクセントのみの場合でも、行替えの上、(伯)、(欧)と、
それぞれ記しております。
・ポルトガル語圏との関係が希薄であるなどの理由から、正式な表記が未だ
定っておらず、文献によって表記の揺れが認められる場合は、それぞれの
表記を「/(スラッシュ)」で分けております。
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