クリスマスバスケットという習慣
ポルトガルやブラジルでは
クリスマスシーズンには
クリスマスバスケットを贈る習慣があります。
例えば企業であれば、
12月になってから社を訪れたお得意さんに、
そして
クリスマス休暇に入る前日には
従業員にその年の勤労に感謝して
贈るものです。
また、一般家庭でも
親戚・知人同士で贈り合ったり、
メイドさんや門番に
クリスマス直前に贈ったりします。
🎄🎄🎄🎄🎄
中身は千差万別で、
お得意さんなどに贈るものであれば、
ワインなどの趣向品をメインにしたものを、
使用人などへは
安心して年越し出来るように
お米や調味料などのセットが贈られます。
このクリスマスバスケットを贈るという行為は、
習慣としては
ブラジルでもポルトガルでも
概ね同じかと思われますが、
もちろん(?)例によって
名称が違います...。笑
「クリスマスバスケット」は
ブラジルのポルトガル語(伯葡語)では
Cesta de Natal
【セスタ・ジ・ナターウ】
といいます。
よって、「cesta de natal」で画像検索すれば、
このように ↓ ブラジルのものが多くヒットします。
一方、
ブラジル以外のポルトガル語(欧州葡語)では
Cabaz de Natal
【カバィシ・ドゥ・ナタール】
といい、
同じように検索すれば、
ポルトガルのサイトのものが多くヒットします。
しかし
画像を大きくしてよく見てみると、
ブラジルのものは生活必需品や子供を意識したものが多く、
ポルトガルのものは趣向品を重視したものが
目立つように思われます。
これは
本国ポルトガルでは
日本で同じ自国民同士がお歳暮を贈り合うのと
似通った感覚なのに対して
もともと「皆同じ」という意識がない
多民族国家のブラジルでは、
裕福な者がクリスマスの慈善活動の一環として
恵まれない者に贈るといった意識が
強いということなのかもしれない…
…と、
ふと思ってしまいました…。
🎄🎄🎄🎄🎄
さて、名称の違いの話に戻りますが、
昨日の記事 ↓ でも触れたとおり、
「クリスマス」はどちらのポルトガル語も「Natal」なので、
異なるのはバスケットを意味する
「cesta」と「cabaz」だということになりますが、
これは、なにも「クリスマスバスケット」でなくても
「バスケット」なら、どれでもこのように異なるものなので、
一部情報が重複してしまいますが、
例によって、以前書いたものを
ペタッ!😉 ✌
お読み頂き、誠にありがとうございました♪
※ 「黒ウサギちゃんが持っているのは『セスタ』または『カバィシ』って
言うんだよ♪」、否、「いちごとウサギ」はこたつぶとんさんの作品です。