
「捨てる」と「寝そべる」を混同するって、どうなってんねん?!
関西の人に
「これ、なおしといて~」
と言われて、
「しまっておいて」と言っているのだと分からず、
関東の人が、
「( ゚д゚)ポカーン」、
「(;・∀・)ハッ?」、
「( ´゚д゚`)エー」、
「( ゚ρ゚ )アゥー」
とかになってしまったという話はよく聞きますが、
ポルトガル語では「しまう」のではなく、
「捨てる」話で
同じようなことが起きます。
というのも、
「捨てる」ことを、
ブラジルのポルトガル語(伯葡語)では、
「jogar fora【ジョガール・フォーラ】」
と、
ブラジル以外のポルトガル語(欧州葡語)では
「deitar fora【デイタール・フォーラ】」
というのですが、
これが
「あ、これも言い方が違うのね」
では済まない「違い」なのです。
*****
伯欧両葡語において
ブラジルの「jogar fora」に登場する
「jogar 動詞」には、
「投げる」という意味と、
スポーツやゲームなどを「プレイする」という意味があり、
「fora」には「外」、「外へ」という意味があるので、
ブラジル人にゴミを渡されて
「Joga fora【ジョーガ・フォーラ】」(=「捨てて!」)
と言われた欧州葡語話者は、
「えっ、家の外に放り投げちゃっていいの?!」
と、不安になってしまいます。>笑
ちなみに、この表現の影響で、
現地に住む日系人には、日本語で話していても
「捨てる」を「投げる」と言う人が少なくないです。
*****
一方、欧州葡語の 「deitar fora」という表現に出てくる
「deitar 動詞」には、
両葡語共通の「横倒しにする」、「横になる」
という意味があります。
それに、両葡語共通の「fora」(=「外」、「外へ」)が
付いた表現ですから、
欧州葡語話者にゴミを渡され、
「Deita fora!【デイタ・フォーラ】」(=「捨てて!」)
と言われたブラジル人は、
「( ゜o゜!) えっ、『外で寝ろ』って?!?!」
「しかも、そのゴミっぽいものを手渡すってことは、
『それを持って出て行け』ってこと~?!」
と思ってしまいます。>笑
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てなわけで、
良い子の皆さんは、
ブラジルやポルトガルに行っても、
ゴミを外に向かって放り投げたり、
家の外で突然寝そべったりしないで下さいね! >爆!
本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!
※:…なんて馬鹿なことは言っていない
「こちらです ネコ2」はこたつぶとんさんの作品です。