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「オッパイ」とは「おっぱい」ではなく、 「Ô, pai!」です!>笑
トップ画像:まめこまさん from Illust AC
まだ私がブラジルに住んでいた頃のことです。
日本からの旅行者の方から、こんなことを聞かれました。
「町のあちこちで、大きな声で
『オッパイ』、『オッパイ』
と言っている人がいるようなんですけれど、
『オッパイ』って何ですか?」
と。
「なーるほど。そういやぁ、そう聞こえるわね」
と、思わず笑ってしまいました。
「オッパイ」とは
(無論、「おっぱい」ではなく 笑)
「Ô, pai!」です。
「Ô, pai!」
とは、
「ねぇ、パパ!」、「ねぇ、お父さん!」、「なぁ、親父!」
といった意味の表現です。
*****
ちなみにアフリカ葡語圏の子供は
「Papá」、「Mamá」と、
まさしく「パパ」&「ママ」という表現を使いますし、
そもそも文頭に
「Ô」を付けること自体
やや乱暴で好ましくないとされるので、
「Ô, pai!」などという表現は、
父親が健在の大人の男性が、
気の置けない仲間といるところに
父親がやってきたので、
「やあ、父さん!」、「おお、親父!」
といったノリで言っているのを
耳にする程度なのですが、
ブラジルの子供は、
よちよち歩きのうちは
「Papai(パパイ)」と呼ぶ子が多いものの、
徐々に「Pai(パイ)」だけになり、
それでも当初
「ねぇ、パパ!」、「ねぇ、お父さん!」
という時には
「Pai-ê (パイエー)」
(※ 母親の場合は「Mãe-ê(マインニェー)」)
という表現を使うのですが、
あれよあれよという間に
「Ô, pai!」
になり、
これが父親が存命である限り延々続くので、
必然的にポル語の知識なしでやってきた旅行者は
「オッパイ!」
と叫んでいる人に出くわす確率が
高くなるというワケです。>笑
というわけで、
くだらない話にて失礼致しました!
ちなみに、このくらい ↓ になると、生意気になって、
「Ô, pai!」と言い始めます。(笑)
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※「3兄弟で遊びます ネコ」は、こたつぶとんさんの作品です。