「Peixe」(魚)を売るのは「Peixaria」で分かり易いのに「Açougue」だの「Talho」だのって何なんだ?!w
この看板、
⇓
「魚屋 魚あります。」
と書いてあります。w
もちろん「おバカな看板だね!」ということで
面白画像系のサイトで拾ったものです。
ポルトガル語では
「peixe【ペイシ】」 が「 魚」、
「peixaria【ペイシャリーア】」が「魚屋」です。
「café」が「コーヒー」で、
「cafeteria【カフェテリーア】」(伯葡語)、
ないし
「cafetaria【カフェタリーア】」(欧州葡語)が
「カフェ」、「喫茶店」という意味ですから、
どちらも何を売っているところか一目瞭然ですよね…。
日本でよくあるように
薬屋に「お米あります」と書いてあって
実際お米も売っているというのであれば、
何の問題もありませんが、
同じ薬屋に
「薬あります」と書いてあったら、
「何の薬じゃ~?!」
と、ツッコみたくなりますよね…!w
❇❇❇
この他にも
日本語の「コンペイトウ(金平糖)」の語源である
「confeito【コンフェイトゥ】」
(手でつまんで食べられる程度の小さなお菓子の意)
から
「confeitaria【コンフェイタリーア】」
(プチフールなどを売るお菓子屋さん)
などもあったりするのですが…、
「『○○屋』は『○○ aria』ないし『○○ eria』なのね♪」
と安心してしまうと、
案外、てんでワケワカラン名称の
「○○屋」もあったりします...。
そしてその代表格と言えば、
「açougue【アソウギ】」と「talho【ターリュ】」
ではないでしょうか。
実は
「açougue【アソウギ】」と「talho【ターリュ】」は
どちらも「肉屋さん」のことです。
「açougue【アソウギ】」が伯葡語、
つまりブラジルのポルトガル語で、
「talho【ターリュ】」が欧州葡語、
つまりブラジル以外のポルトガル語です。
お互い似ても似つかない単語だし、
「肉」を意味する「carne 【伯:カルニ、欧:カルヌ】」の
「カ の字」すら見当たりません…!👀
無論、現地のお店を見れば一目瞭然なので
特に問題はないようなものの、
お肉屋さん以外の場所で
ブラジル人とブラジル以外のポルトガル語圏の人が
会話しているような場合は、
やはりはてなマークが飛び交ってしまいます...。w
「まっすぐ行くと肉屋があるから、そこを右に曲がって…」
などという話ともなれば…、
ブラジル人以外の欧州葡語話者は
「açougue」とは「屠殺場」だと思っていますから、
「こんなところに随分と物騒なものがあるのだな…」
と思ってしまいますし、
ブラジル人に至っては、
「切る・彫る・彫刻する」といった意味の
「talhar」動詞こそあれ、
「talho」などという「場所」は聞いたこともない人が多いので、
「❓❓❓」
となってしまうでしょう。
❇❇❇
いや、なんてぇことはない、
上の「魚屋 魚あります」の看板を見て、
「だったら、むしろ『肉屋』に置いてほしいよ、こういう看板!」
と、とっさに思ってしまっただけのことなんですけどね…。