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ポルトガルの「バス」は、鬼でも不細工でもありません! >笑


いつぞやアフリカのミニバスについては
こちら ↓ の記事でそれぞれの名称をご紹介しましたが、

一般的な大型バスについてはまだ書いていなかったので。

ブラジルでは「バス」のことを

「Ônibus【ニブス】」

といいます。

初めてブラジルを訪れる方々は大抵、

「『鬼のブス』か…!」😨


と、覚えることになります。 >爆!

どうしても「oni」という綴りだと
日本人が連想するのは「鬼」になりがちですが、

この「oni」
英語やフランス語などでは「omni」と表記する
「全て」・「あらゆる」を意味するラテン語の接頭語で、

「omnibus」であれば、
「全ての人のため」といった意味になり、

Wikipediaによると、

近世のフランスで乗合馬車のことをこう呼んだことから、1826年以降は「乗合馬車」の意味も加わった。その後、乗合馬車が乗合自動車に取って代わったことから、省略形の「bus」が公共交通機関のバスの語源ともなった。

とのことですので、

英語圏やフランス語圏と元は同じだということですね。

尚、伯葡語の「ônibus」の場合は、
「作品集」といった意味の「オムニバス」としては
使えませんので、ご注意下さい。

更に、

欧州葡語には、アクセントの形が異なる
「ónibus」という単語がありますが、

こちらはナント!

「各駅停車の列車」


という意味の鉄道用語だそうなので、

ポルトガル語圏から人が来た

ブラジルのポルトガル語がしゃべれるから大丈!

という認識では、

道案内もままならない!😱


ということになってしまいますね…!

*****

では、
ブラジル以外のポルトガル語、つまり
欧州葡語では「バス」のことをなんというかというと、

「autocarro【アウトゥカール】」


といいます。

毎度のことですが、
ブラジルのポルトガル語とは全く違いますね…。

しかも、「auto」は英語の「auto」と同じですし、
「carro」は英語の「car」に相当しますから、

ブラジル育ちの私などは、
「autocarro【アウトゥール】」
という単語を初めて聞いた時は

「自動自動車って、何が言いたいんだー!」


と思ってしまいました。>笑

ちなみに、ブラジル以外の全てのポルトガル語圏の国々で
この「autocarro【アウトゥール】」
通じますので、

ブラジル葡語派の方々も覚えて損はないかと思われます。

*****

てなわけで、

今回のオリンピック期間中は、
英語もしゃべれないポルトガル語圏の人々と
町で出くわすようなことは

ほとんどあり得ないので、
ご安心下さい!

でも、普通の世界に戻ったら、是非覚えてね!

ということで。

本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!

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※ 上記はこたつぶとんさんのイラスト「鬼退治から逃げる赤鬼くん」を
加工させていただいたものです。


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