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ポルトガル語圏における「セント」(通貨の1/100)の言い方
今日は面白くもなんともない、ただの「情報」です。
しかも、日本円の「銭(せん)」と同様に、
為替の話以外では使わないケースも多い単語の話です…。
例えば、英語ではドルなどの1/100の単位は
「セント」といいますよね。
このセントに相当する単語が、
何故かポルトガル語には二つあります。
「おいおい、これこそ一つでいいヤツじゃん!」
って、思いますよね…。
正直私もそう思います…。
でも、
ポルトガルはユーロ圏ですので、
通貨はユーロ (Euro、【エウル】と発音)、
そしてその1/100の単位、つまり「ユーロ・セント」は
ポルトガル語では「cêntimo【センティム】」です。
一方、
ブラジルの通貨は 「Real【ヘアウ】(日本語では『レアル』)」、
そして、その1/100の単位は、
「centavo【センターヴ】」といいます。
2大ポルトガル語圏で、このような違いがあるくらいですから、
その他のポルトガル語圏でも「基本通貨の1/100」の言い方は
国によってまちまちです。
以下にポルトガル語圏8か国の「セント」の名称を記します。
(※ 形式上のポルトガル語圏である赤道ギニアについては、
ギニアビサウと同じ CFA フラン圏であることもあり、除外しております。)
Cêntimos 圏:
アンゴラ:cêntimos de kwanza(AOA、KZ)
読み:【センティムシ・ドゥ・クァンザ】
ギニアビサウ:cêntimos de franco CFA (XOF、CFA)
読み:【センティムシ・ドゥ・フランク・セイファ】
サントメプリンシペ:cêntimos de dobra(STD、Db)
読み:【センティムシ・ドゥ・ドーブラ】
ポルトガル:cêntimos de euro (EUR、€)
読み:【センティムシ・デウル】
Centavos 圏:
カーボベルデ:centavos de escudo cabo-verdiano(CVE、ECV)
読み:【センターヴシ・デスク―ドゥ・カーブヴェルディアーヌ】
東ティモール:centavos de Timor-Leste *(USD、US$)
読み:【センターヴシ・ドゥ・ティモール・レストゥ】
* これは米ドルのセントと同価値の現地硬貨です。
ブラジル:centavos de real (BRL、R$)
読み:【センターヴス・ジ・ヘアウ】
モザンビーク:centavos de metical(MZN、MT)
読み:【センターヴシ・ドゥ・メティカール】
※ "cents of US dollar" というのと同じ形式で表示しております。
( )内は現地通貨の国際通貨コードと通貨記号です。
いやぁ、結局みごとに半々ですね…。
それにしても、こんな紛らわしいこと以前に、気になることが…。
なんで日本語の「銭」までもが「セン」なの?!
「銭」って、もしかして「欧米か?!」(笑)
とか思ってしまいました。>爆!
本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!
※ 「学者風 電球」はこたつぶとんさんの作品です。