紛らわしさ MAX なポルトガル語
英語で「PUSH」は「押す」ですよね。
お店屋さんのドアなどにも書いてあることが多いですし、
「押しボタン」のことを「プッシュボタン」
なんて言ったりもしますから、
どんなに英語が苦手な人でも
高い確率で意味を知っているので、
「PUSH」は日本人にとっては
視認度が非常に高い英単語だと言えますね。
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ところで、
ポルトガル語には、
「PUXE」
伯葡語:【プッシ】
欧州葡語:【プッシュ】
という単語があり、
これもまた
ドアなど取っ手の付いたものに書いてあるのですが…、
この「PUXE」とは
「PUXAR」動詞の命令形でして、
この「PUXAR」動詞の意味はというと…
「引く」
なのです!
おいおい、
綴りはともかく読みについては
特に欧州葡語なんて
英語の「PUSH」と同じじゃないか!
なのに意味が、
片や「押す」、もう片や「引く」だなんて…!
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そんなこんなで
英語圏や英語が多用される国に住む
ポルトガル語圏の人々は皆、
英語の「PUSH」に出くわす度に、
「え~っと、『PUXE』とは逆だから~…」
と、脳内変換して生きているのです。>笑
(※ 無論 Shiominもその一人です。>爆!)
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ところで、
お店屋さんの手動ドアで、
押すも引くも出来るっちゃ出来るけれど、
「押す」なり「引く」なり
決められたとおりにしなくては
やがて不具合が出るものや、
書いてあるのとは逆に動かすと
床に擦れて
「ギギギッ!」
と、歯が浮く音がするものとか、
「バキッ!」
と折れそうな音がするものとか、
いろいろあったりするじゃないですか…。
恐らくそんなケースなのだと思うのですが、
こんな ↓ 画像を見つけました。
これは…ブラジルですね…。
大きく目立つ「PUXE」の表示がある
お店屋さんのガラス製ドア...。
その上に書いてあるのは
「『引く』とは物を自分の方向へ動かす動作です。」
😂😂😂
いや~、
そもそも西洋では
ドアは内側に開くものですからねぇ~…。
店内が狭そうですから、
苦肉の策で外開きにして
大きく「PUXE」と書いたものの、
来る人来る人、つい押しちゃうんでしょうねぇ…。
で、押されたのでは開かないのか、
はたまた
ところ狭しと置いてある商品が
バラバラと落ちるとか...。>爆!
しかも
「辞書じゃあるまいし」な
「引く」についての説明書きを貼ったところで、
やってきたお客さんが
英語圏から来た外国人だったりしたのでは
なんの役にも立ちはしないですよね…。
いやはや、
狭小店舗のオーナーさん、
ご苦労をお察しします...。
が、
画像はやはり笑えてしまいます...、はい。
😂😂😂
というわけで、
本日は、折角どこのポルトガル語でも一致するのに、
あろうことかポルトガル語圏を一歩出ると
紛らわしくて困ってしまう単語を
ご紹介させて頂きました。
本日もお読み頂き、ありがとうございました!
※ 「PUSH, PUSH!」、否、
「相撲」はこたつぶとんさんの作品です。