実はその昔、COPANビルには映画館まであったのだけれど...って話
昨日は
ブラジルのサンパウロ市に「COPANビル」というビルがあって、
それが何十年も人々を魅了しているという話をしました。
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その中で、
「70以上のテナントが入り得る商業エリアがある」
とも書いたのですが、
実はそのテナント絡みで
「えっ?!」と思うような話があったので、
ちょっと脱線して
雑学的情報として書きます。
タイトルにもあるとおり、
実はかつて COPAN ビルには映画館もありました。
私としては、
「そういやぁ、昔 CINE COPAN って聞いたことあるワ!」
といった程度の認識で、
この映画館に足を運んだことはないのですが、
COPAN の住民にとっては、
思い立ったら
即エレベーターを降りて映画館に行ける
という、
実に素敵な環境だったわけです。
でも、日本同様、
1990年代に入ると
ショッピングセンター内などのシネコンが
幅を利かせるようになり、
次々と町の映画館が閉館していきました。
その流れで Cine COPANもなくなってしまったのです…。
ま、それは単純に時代の流れなので
仕方がないとして...、
何に驚いたかというと、
そのあと居抜きで入ったのが…
ナント!
新興宗教だったのです!
😲😱😲
「このスペースは映画館!」
というのは
当初の計画から決まっていたことなのです。
演劇小屋になったとかであれば
まだ納得もできるだろうものの、
「え~っ?!新興宗教?!?!」
と、ただただ驚いてしまいました。
在りし日の CINE COPAN 内部
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新興宗教になってしまってからの入り口前
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幸い日本の宗教だったりはしませんでしたが、
COPANビルの管理者側も
何故そのような事態を許してしまったのでしょうね…。
「そもそもCOPANの理念に反しているじゃないか!」
と思えてなりません…。⤵
一瞬検索をかけて見てみたところ、
あたかもショーのような派手な説教をする
アメリカ系の宗教のようですが、
幸い(?)
この会場が「流行る」ことはなく、
今は使用されておらず、
放置されたままなのだとか...。
そして住民はというと、
誰もが映画館がなくなってしまったことを
惜しんでおり、
「ビルそのものが文化財なのだから、
国が介入してでも当初の企画どおりに
映画館を復活させるべきだ!」
という人までいます。
まことにそうですよね…。
そりゃあシネコンとは勝負できなくとも、
ちょっとマニアックな作品や
ドキュメンタリーや
アート系の作品ばかりを扱う、
いわば「ポレポレ東中野」的な使い方だって
いいじゃないですか…。
なんとかならないのかな…。
これについては
今後新たな展開があることに期待したいと思います。
お読み頂き、まことにありがとうございました!