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実は本当に飛行機に乗れなかったこともあるんです…。
トップ画像:麦さん from Illust AC
昨日は、空港へ向けて出かけようとしたら、
マラソン大会に阻まれて飛行機に乗り遅れそうになった
という話を致しました。
でも、その時は結局乗れてしまっているので、
今日は乗れなかった話を…。
【その1】
2005年10月、
私はアンゴラ共和国南部の町に滞在しており、
翌日には首都ルアンダに戻り、
一週間後には帰国、
という予定でした。
アンゴラのサッカーの選抜チームが、
ルワンダ共和国の首都キガリにて
アウェーで行われた対ルワンダ戦に勝利して、
2006年のワールドカップ出場を決めました。
*****
念のため、ここで一旦地名の整理をしますね。
私のいた国はアンゴラ (Angola)、
その首都はルアンダ(Luanda)。
サッカーの対戦相手の国名はルワンダ (Rwanda)、
その首都は、キガリ (Kigali)。
です。
*****
「2002年の終戦から5年未満でワールドカップに出場!」
ということで、
そのニュースを聞いて、私たちも
本当に良かったと、喜んだことを覚えています。
翌日、
チェックアウトの際、ホテルの人たちに
「えっ、フライトはアンゴラ航空なの?
だったら今日は飛行機が来るかどうか分からないけれど、
行ってみなければ分からない。
もし来ないようだったら、戻ってきていいからね」
と言われ、
「えええ~っ、どーゆーことー?!?!」
聞くところによると、
「選抜チームのワールドカップ出場を祝うために、
キガリまで出向いていた自国の応援団を、
一刻も早くアンゴラに連れ戻すべく、
アンゴラ航空の大半の飛行機が
キガリ便に回されてしまっている。」
というのです!(驚!)
で、
「これは大変だ」と、
慌てて空港へ行って聞いてみると、
案の定
その話は本当で、
しかも、
「いや、大半の飛行機じゃなくて、全機キガリに行っちゃってるから、
今日は確実に来ないよ。全員連れ戻したら普通に戻るから、
明日か明後日には来るんじゃないかな」
と…。
「他の航空会社は?」
「そんな状態だもの。チケットは全部売れちゃってるよ」
。
。
。
「おーい、ルアンダに戻れないじゃ~ん!!」
というわけで、
ホテルに舞い戻り、
それからは
毎日空港に通っては
「まだだよ」
と言われ、
4日目に、ようやく別の航空会社の
チケットを手に入れ、
なんとか無事に首都ルアンダに戻ることができました。
そして日本にも、予定通り帰国できました。
*****
【その2】
今からつい2~3年前のことです。
上と同じ南部の町から、同じく首都ルアンダに戻ろうとしていました。
「最近あの町にはアンゴラ航空しか飛んでいないのですが、
そのアンゴラ航空が経営不振のせいか、
客が少ないと欠航してしまうというケースが
増えていますので、注意が必要です」
と、事前に聞いてはいました。
すると案の定
空港へ行ってみると、ガラガラで、
「本日のフライトはキャンセルとなりました」
という張り紙が!
それだけではその後どうなるのかが分からないので、
航空会社の人を捜して聞いてみると、
「明日のフライトは間違いない。今日来なかったのだから」
というので、
そう信じてホテルに戻りました。
翌日、
「今日は間違いないだろう」
と空港へ向かうと、
通常通りチェックインを行っていたので、
安心し、
チェックインを済ませて、中に入り、
あとはルアンダから飛行機が到着するのを待つだけと、
待合スペースのベンチに座って
1時間程経ち、
「そろそろですかね~」
などと喋っていたところ、
ピロロロ~ン♪
「ルアンダ便のお客様にお知らせ申し上げます」
と、アナウンスが!
「あれっ?飛行機は来ていないようだから、遅れるのかな?」
と、耳をすませると、
「本日のルアンダ便はキャンセルとなりました。
明日への振り替えとなります。」
「えええ~っ!!!!!」
今回は、ここで日本への予定通りの帰国もなくなりました。
というのも、
前日の飛行機で首都に戻り、2日後に帰国の途に就く
という予定だったのです。
帰国便は2日後ということは、
念のための余裕も一応あったということです。
なのに…!
チェックインしてしまった着替え等もそのままに、
航空会社が用意したホテルへ連れていかれ、
帰国した翌日には友達との飲み会が予定されていたという若者は落ち込み、
各種手配担当の人は飛行機の振り替え手続きに追われ、
まさか明日も何か起きるようなことはないよねと、
皆で不安な一夜を過ごし、
翌日は、
きちんとしたアナウンスがないまま置いていかれるようなことがないよう
早めにホテルのチェックアウトを済ませて
ロビーで待機。
やがて迎えのバスが到着し、
今度は本当に飛行機がやってきて、
なんとかルアンダの空港に着陸、
国内線ターミナルへ向かう機内から
当初その日に乗る筈だった南ア航空が、
ちょうど滑走路へ向かうのが
見えました…とさ。
そして、同じ便は一日置きしかないので、
更に2泊ルアンダで過ごし、
ようやく帰国の途に就いたのでした…。
これは、後にも笑い話にすらならない程疲れた一件でした…。>笑
本日もお読み頂き、ありがとうございました!
魔法の箒がほしいヨ…。
※ 「夜空のお散歩 超スピード」はこたつぶとんさんの作品です。