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ブラジル人が日本語学校で覚えるポルトガル語の単語(笑)2選

トップ画像:Capri23autoによるPixabayからの画像

かつて私は
ブラジルのサンパウロ市で
日本語教師をしていたことがあります。

当時教えていた学校で使われていた教科書に、

生徒さん達全員が、

「日本語なら知っているけれど、ポルトガル語は初めて見る!」

という単語が2つ程あったので、
その話をさせて下さい。

その単語の一つは、
「柿」です。

サンパウロでも「柿」はよく知られた果物で、
青空市場でも、スーパーでも
[Caqui 【カー】
として売られています。

その教科書は、
ローマ字で日本語の会話を教えるという代物で、
ヘボン式が採用されていたので、
「柿」は「kaki」と表示されており、

単語の意味の欄に、
「dióspiro」
と記されていました。

そう、
「柿」のポルトガル語の正式名称は
dióspiro 【ディオスピル】
というのです。

すると、生徒さんは皆、

「えっ?『dióspiro』って、何?
『kaki』って『caqui』のことじゃないの?」


と、驚いてしまうというわけです。

教科書の著者は、
「kaki」=「caqui」
と書くのも「なんだかなぁ~…」、と
思ったのかもしれませんね…。

ちなみにポルトガル人は、
(当たり前ですが)
「dióspiro」 が柿のことだと知っています。

*****

これと全く同じ経緯の単語が
もう一つありました。

「牛蒡」です。

こちらも、サンパウロの青空市場やスーパーで
「Gobô【ゴー】
として売られています。

そして教科書には、
「Gobō=bardana」
と記されており、
どのクラスでも、生徒さん達は、

「えっ、『gobō』って、『gobô』じゃないの?」

「うっそー!『gobô』ってポルトガル語の名称があったのー?!」

と、

大盛り上がりするというわけです。(笑)

なんだか、なつかしいなぁ~…。

※ちなみに「bardana」の読みは、そのまんま「バルーナ」です。
 又、トップ画像の花は「牛蒡の花」です。

*****

というわけで、本日は、日系人が多いブラジルならではの話題でした!

ちなみに今日は翻訳ファイルを一つ提出したので、
数時間休憩しました。

明日からは大詰めの一週間が始まるので、

目下、萌え、ではなく(笑)、
燃えるべく心の準備をしております。

仕事に燃える 猫

「仕事に燃える 猫」は、こたつぶとんさんの作品です。


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