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Andebol の選手団?
トップ画像:イラストKIDさん from Illust AC
いつだったか、香港だったかな?でのトランジットの際、
海外遠征に出かけるのであろう、
何かのスポーツの選手団がいるのを見掛けました。
何の選手かなと、
ウェアの背中やお揃いの斜め掛けのカバンに目をやると、
ウェアには「Andebol」と「Macau」の文字、
カバンには「Associação Geral de Andebol de Macau」
とありました。
マカオの選手団だと分かりましたし、
「さすがはマカオ!ポルトガル語だ!」
と思ったものの、
肝心なスポーツが分かりません。
「Andebolって何だ?!」
と思ってしまいました。
ちなみにマカオはかつては欧州葡語圏で、
人口当たりの報道メディアが最も多い地域とされることもあり、
今でも「新正書法」を無視した旧ポルトガル語で
バンバン発信しまくっている面白い地域です。
一方の私は、アフリカ葡語圏で欧州葡語を身に付けた人間ですが、
元はと言えば、ブラジル育ちの「ほぼブラジル人」なので、
「欧州葡語の○○って、いったい何だろう?」
と思うことも少なくないのです。
うーん…、としばらく考えて、数分後に辿り着いた答えは
ハンドボール!!
でした。
以前、カーボベルデ人が「イアッセ」と言うのが
「ハイエース」だと気付かなかった話をしましたが、
↓
「どうせ読まない『H』はスパッと省いて
『ポルトガル語化された外来語』だったというわけです。
↓
「Handball」から
読まない「H」を省き、
母音を伴わない「d」はポル語には馴染まないので「e」を足し、
「ball」は音から「bol」と表記した結果、
「Andebol」
という「外来語」が出来上がったというわけです。
発音は、「アンドゥボーゥ」です。
「日本語のカタカナ語といい勝負をした元の単語の影の薄さよ!」
と思ってしまいました。>笑
しかも、「Andebolって何だろう」と
思いを巡らせている最中は、
ポルトガル語では「歩く」ことを「andar」と言い、
その命令形が「ande」なので、
「歩けボール?」
などと思ったりして、>笑
それが結局、間反対の
おっそろしく速い動きの「ハンドボール」だったので、
答えが分かった途端、その辺についても笑ってしまいました。
*****
あ…、じゃ、ブラジルでは「ハンドボール」のことをどういうかと?
ブラジルはブラジルで、「andebol」に「h」を足しただけの
「handebol」
といいます。
発音は、「アンジボウ」という人もいれば、
英語は「H」を読むからと、「ハンジボウ」と言う人、
更に、こっちの方が英語っぽいからと「ヘンジボウ」という人がいたりと
かなりまちまちです。
これはこれで、見た目から言うと、
「ハンデ付きの球技?」って感じですし、
発音も日本人が聞いて理解できるかは相当疑問ですが、>笑
それでも、せめて見た目は
頭文字が英語と一緒だというだけで、
随分分かり易いような気がします。
(これって私がブラジル人だから?!)
*****
そんなこんなで、これからは、関係者以外は海外から来ないけれど、
選手のインタビューなどは聞くことがあるだろうし、
チーム係をする人、選手村で働く人等々、
それなりにポルトガル語だって耳に入る可能性が
少しは高くなるかもしれない
東京オリンピックを意識した話もしていこうかなと思っています。
本日もお読み頂き、ありがとうございました!
※ 「ボールで遊ぶ子猫」はこたつぶとんさんの作品です。