昔(50年くらい前?)ブラジルについてこんなことを想像する人がいたという話
私はまだまだ子供だったと記憶しています。
1970年代のブラジルはサンパウロ、
その数年後には
あたかも「流行」のようになってしまった誘拐事件が、
まだそう頻繁に起こるようなこともなかった時代です…。
とある日本の会社の駐在員が
誘拐されたのです…。
その会社は
パウリスタ大通りに事務所を構える大手でした。
パウリスタ大通りといえば、
以前記事 ⇓ で紹介したサンパウロ美術館があったり、
マクドナルド1000号店などもある ⇓
それはそれは有名な大通りです。
1970年頃のパウリスタ大通り
⇓
大手企業の自社ビルが軒を連ねるこのビジネス街で
日本人が誘拐されたのです…。
当然ニュースにもなり、
とりわけ現地の邦字新聞は
この事件を大きく扱いました。
私は子供だったので、
詳細こそ知りませんが、
幸い誘拐された方は無事解放されたそうです。
が、
無事だったからこそ
笑い話として残ってしまったのが…
日本の本社側の対応でした。
社員の一大事ですから、
当時は料金が高かったものの、
何度も国際電話での指示や報告があったそうです。
事件が解決するまでには結構日数がかかったこともあり、
「まだ行方が判らないのか?!」
日本の本社の偉い方も業を煮やし、
とうとう
「ジャングルは探しているのかぁ~?!」
と聞いてきたのだそうで、
「はっ?ジャングル?!?!」👀
と、反応に困るブラジル側の駐在員…。
「ブラジルなのだから
会社の背後にはジャングルがあるだろう!
ちゃんとジャングルを探しているのかぁ?!」
と…
当然の事のようにおっしゃる偉い方…。😩
まさか笑うわけにもいかず、
どう説明したら良いものやらと、
ブラジル側の駐在員は大層困ったそうな...。爆!
❇❇❇
いやはや、
ネットで何でも分かる今ではあり得ないことが
当時はいくらでもあったということですね…。
いや、
ネットで何でも分かる今だって、
たまたま教科書の写真が記憶に残っただとか、
たまたまテレビで観た景色が印象的だったとかで
イメージが脳裏に焼き付いてさえしまえば、
よほど能動的に知ろうとしない限り
「○○国のイメージはこう!」
って思ってしまいがちですものね…。
というわけで、
昔むかし、
ブラジルの日本人社会では
笑っちゃナンだけれどと思いつつも
大いに笑ってしまう事件がありました…
ってことで♪