「誓う」と「jurar」
まずはこちらを。
私だったら、これ ↑ を、このように ↓ 訳します。
「あなた、信じて!私のひいおじいちゃんが黒かったのよ」
... で、
今日は「あなた、信じて!」の部分に焦点を当てたいと思います。
私は「Eu juro, amor」という文を「あなた、信じて!」と訳しましたが、
これは直訳すると、
「Eu juro【エウ・ジュール】」では
「jurar【ジュラ―ル】」動詞(原則「誓う」と訳す)が
用いられており、
英語で言うところの "I swear"、つまり
「私は誓います」
という意味になっています。
一方、
「amor【アモール】」はというと、
英語の "love"、つまり「愛」で、
これは英語の ”sweet heart" のように
恋人や配偶者に呼びかけるときに用いる語です。
💗💚💛💚💗
で、何が言いたいかというと、
私が
「あなた、信じて!私のひいおじいちゃんが黒かったのよ」
と訳した文を、
「愛する人よ、私、誓うわ!私のひいおじいちゃんが黒かったのよ」
と訳したとしたら、
なんだか日本語として不自然さがありますよね…。
で、「この不自然さはなんだろう」と考えてみました。
ま、「愛する人」を「あなた」に置き換えるのは
文化的に考えて当たり前であるとして、
「ひいおじいちゃんが黒い犬だった」ことが
間違いなく真実であるということについて
「私が誓う」
という言い方がなんともミスマッチだと感じたのです。
そこで今度は、
何がどうおかしいのかについて考察してみたところ、
ポルトガル語の場合は、
「ひいおじいちゃんが黒い犬だった」ということが、
「偽りない真実です」
という意味で「jurar」動詞が用いられているのですが、
日本語の「誓う」というのは
どちらかというと、
「真実のみを語ることを誓う」だとか
「○○さんを幸せにすると誓う」だとか、
今後自分の意思で何かをすることを「誓う」場合に
用いられる傾向がある動詞なので、
前者のように自分の意思と関係ない事実について
それが真実だと断言するのに用いると
不自然になる...ということのようなのです...。
アハッ、てなわけで、
どうやら、Shiominさんってぇのは、
こういった些細なことに思いを巡らせているうちに
ばあさんになってしまった変人らしいので、
変な「考察ごっこ」に付き合わせてしまって、すみません...。💦
それにしても、ワンコ母さんのダンナさん、
ひいおじいちゃんが黒い犬だったんだと
信じてくれたんでしょうかね…? ( *´艸`)
※ 「白黒付けなくてもいいこともあるのかもね♪」、否、
「デート 猫」はこたつぶとんさんの作品です。