ブラジルの大学受験に出る嫌~な問題
ブラジルで受験をすると、
ポルトガル語(国語)のテストに必ずと言っていいほど出るのが
「次の単語の中で、アラビア語由来でないものを示しなさい」
という問いで、
選択肢に数多くの「al」から始まる単語が並んでいるというものです...。
orz…
ポルトガルはイスラム勢力に支配されていた歴史もありますので、
その影響でアラビア語由来の単語も数多くあるのですが、
その中でも、
アラビア語の冠詞部分ごと単語に取り入れてしまったものが
結構な数ある関係で、
「al」で始まるものが目立って多いのです。
例えば、
イスラム教の経典の「コーラン」ってありますよね。
この「コーラン」のことを、ポルトガル語では
「Alcorão」
伯葡語:【アウコラゥン】
欧州葡語:【アルコラゥン】
というといった塩梅です。
そんなこんなで、
「『al』で始まる単語って大抵アラビア語由来だよね」
というのが中学生や高校生の漠然とした認識であり、
それを逆手に取った引っ掛け問題として出されるのが
上記で記した受験に出る問題なのです…。>爆!
ちなみに私がしょっちゅう手抜き目的で
以前書いたものを貼り付けている
例の「2つのポルトガル語」関連の下書きの中にも
こんなケース ↓ を紹介していたりもするのですが、
「al」で始まるアラビア語由来のポルトガル単語は
普段から耳にするような身近な単語だけでも
この程度 ↓ あり、
更には
「al」で始まらないものや
アラブ系の文化的なものの名称を含めて
もっともっと多くあるので、
ウィキペディアにも「アラビア語由来のポルトガル単語一覧」
という項目が設けられているほどなのです。
↓
ちなみにこの記事のトップ画像もここ ↑ からスクショしたものです。
結果、高校3年生の国語の授業はもとより、
予備校ならば、なおのこと、
出そうな単語を叩き込まれるのですが、
もともと限りない可能性があるので、
教える方も山勘頼みになりますから(笑)
私などは、これについては失点するつもりで
受験に挑んだ記憶があります。>苦笑
というわけで、
何の役に立つかと聞かれれば、
ほとんどの人にとって、な~んの役にも立たない情報ですが、
どこへ行っても受験の問題には
覚える側にとっては面倒なだけの
引っ掛け系の問題ってあるよねぇ~!
というお話でした…。
くだらない話にお付き合い頂き、
誠にありがとうございました!
※ 「『アル○○』、『アル△△』、『アル▢▢』・・・」、否、
「手紙を書く ネコ」はこたつぶとんさんの作品です。