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アンゴラで目の当たりにしたブラジル流雇用促進術に感銘を受けた件
ブラジルでは1980年代後半からお目見えして
今ではお馴染みの「キロ飯 (comida por quilo)」こと、
「量り売りレストラン」。
好きなものを好きなだけお皿に取って、秤に掛けて、
その重さの分だけ支払うバイキングシステムで、
日本顔負けの短いお昼休みでもゆっくり食べられるので、
都会では今やウィークデーのランチタイムは
どこのレストランもこのスタイルです。
一方、
アフリカに通うようになると、
どこも注文が入ってから準備を始めるので
待ち時間が非常に長く、
待ち時間なしでお昼ご飯を食べたい場合は、
朝ないし1~2時間前までにオーダーを入れるだけのために
一旦店に立ち寄るというのがスタンダードになっています。
ですから、兼ねがね
「ブラジル風の『キロ飯屋』があればなぁ~」
と思っていたところ、
アンゴラの首都ルアンダには、比較的早期に(2002年頃?)に一件出来て、
とても重宝していたのですが、
田舎となると、なかなかそうはいきません。
こればかりは致し方ないのかなぁ~と諦めかけていた頃、
とうとう出来たんです!
2007年か2008年頃だったと思いますが、
とある田舎町に
ブラジル人が経営する「キロ飯屋」が!
そこでさっそく行ってみると、
料理はまあまあでしたが、
そこにあったんですね~、
画期的なものが!
それはお会計の時でした。
タッチパネル式レジシステムが導入されており、
ふと画面を見ると、
レジのお姉さんがタッチしていたのは、お金の画像!
そう、
タッチパネルがトップ画像のようなものになっていたのです!
(トップ画像は、私がワードに貼り付けたものをスクショして作った
ものなので、お金の時代がまちまちだったりのパチモンですが>笑)
その時に流通しているお札やコインを、
(例えばお札が切り替わって2種類ずつ流通している場合は
その2種類とも表示するなど工夫して)
ともかく、
たとえ文字の読み書きも計算もできない人であっても
真面目でさえあれば雇えるという
ある意味すごいシステム
だったのです!
操作する人は、貰ったお金のとおりに、
これが一枚だからここを「ピッ!」、
これが2枚だから、ここを「ピッ、ピッ!」
と押していき、すると、
おつりがある場合はそれも画像で表示されるので、
「はい、これが1枚と、これが3枚、このコインが2個ね♪」
といった感じで渡してくれます。
*****
これには、ある意味とっても感動しました。
昔から、日本人よりブラジル人の方が
ものの教え方が上手だなと思っていましたし、
ある程度年を取ってからは、それは日本は教育が充実していて
どれだけ最低限のところに立ち返ってみても、
日本人にはその更に下が想像できない、
だから
途上国の人が何かわからないといった場合、
何がどうわからないのかがわからない
といったことなのだろうと理解するようになりました。
一方のブラジル人はというと、
ブラジルそのものが多様性のかたまりですから、
そういったことの対応が非常に上手なんですね。
*****
そんなこんなで、
何かとお行儀が悪かったり、
思い上がりでポルトガル人を馬鹿にしてしまったりの
困ったブラジル人というイメージが
強くなっていたのが、久々に
「誇れるブラジル人」
の一面を見た気分になった一件でした。
また、途上国の雇用促進を考える時には、
こういった機転というか、アイデアというか、閃きというかが
絶対必要なんだろうなと、
つくづく考えさせられた一件でもありました。
というわけで、
本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!
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※ [開店準備 強風」は、こたつぶとんさんの作品です。