ナミベの「ユーリイ・ガガーリン空港」で言われたことに「へっ?!」
アンゴラ共和国の首都モサメデス市(旧ナミベ市)の空港は
かつて「ユーリイ・ガガーリン空港」という名称でした。
…ということだけは、以前も話したことがあります。
カーボベルデの「ネルソン・マンデラ空港」といい、
このアンゴラの「ユーリイ・ガガーリン空港」といい、
ポルトガル語圏の空港のネーミングセンスの無頓着さは
やはり思い出す度に笑えてしまいます。
この「ユーリイ・ガガーリン空港」、初めて訪れた頃は
トップ画像のとおり、空港っぽくない造りでした。
そして着陸する際の景色がこれ ↓ ですから、
(注:無駄に長い動画です。16分以降から見た方が良いです。)
別の惑星に来てしまったよう
↓
宇宙
↓
宇宙飛行
↓
「ガガーリン」
↓
「ユーリイ・ガガーリン空港」
という発想だったのだということも分からなくはないですが、
どう見ても
「地球は青かった」
などと言いたくなる景色ではありませんね。>笑
正直、初めてここに降りたときは、
「イヤだ~!こんなところに降ろされたらどうなるんだ~!」
と、
「人生オワタ」的な不安をおぼえました、ハイ。>笑
*****
その後、この「ユーリイ・ガガーリン空港」は改築され、
今ではこんなに ↓ 立派になり、
名前も「ウェルウィッチア・ミラビリス空港」に改名されました。
ナミブ砂漠にしか存在しない「ウェルウィッチア」ですから、
こんどこそ正しい名前の付け方をしたとは思うものの、
「もちっと美しいものの名前にしても良かったんじゃないかなぁ~」
と思わなくもないです。>笑
*****
と、
極めて復習っぽい前置き(笑)が長くなってしまいましたが、
今日の本題はというと、
戦後3年の2005年、
初めてこの地に足を踏み入れた一行は、
仕事の傍ら上記「ウェルウィッチア・ミラビリス」なる
へんてこりんな植物を見せてもらったり、
信じられないくらい美しい星空が見えるスポットに
連れて行ってもらったり、
冬場の夜中には近場の保護地区から
アスファルト舗装の道路に
暖を求めて野生の動物が集まってくる
という話を聞かせてもらったりと、
当初の「人生オワタ」な印象とは
随分違うイメージを抱いて
帰路に就かんと
かの「ユーリイ・ガガーリン空港」へ
送り届けてもらったところ、
外から駐機エリアが見え、
国際機関の飛行機などがいるのに気付いた団員が
すかさずカメラを手にすると、
空港まで案内してくれた「案内係のお姉さん」が
「ダメです!空港は高セキュリティ施設ですから
写真など撮ってはいけません。世界のどこでも
そんなことは当たり前です。知らないのですか!」
と…。
「へっ・・・」
そうか!生まれた時からつい3年前まで
ずーっと戦時下だったので、
そのお姉さんは「当たり前な認識」として
そう信じてきたのね…
と、理解して、
写真を撮ろうとした人は
おとなしくカメラをしまいました。
なにせ、現在のように、
スマホで「ほら、〇〇国の空港、△△国の空港」と、
画像がその場で見せられるような時代ではなかったですからね。
無論、今では皆スマホでパシャパシャやっている
普通の国になりましたが、
戦争が長く続くと、平時になっても
人の感覚まで「平時型」に戻るのには時間が掛かるのね…
という話でした。
お読み頂き、誠にありがとうございました!
※ 「カメラマン ネコ」はこたつぶとんさんの作品です。
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