見出し画像

「冷たい」を熱く語る(7 最終)

トップ画像:Iván TamásによるPixabayからの画像

結局本当に丸一週間
「冷たい」絡みの話をしてしまいました(笑)が、
今日は「和解」(?)させて
おしまいにしようと思います。

まずは、冷蔵庫ですが、
「refrigerador」
伯葡語:「ヘフリジェレドール」
欧州葡語:「れフリジェラドィレ」

ならば、

この ↑ とおり、
どちらもちゃんと冷蔵庫の写真が並びます。

ブラジルの人が「geladeira (ジェラデイラ)」
その他の葡語圏の人が「frigorífico (フリグリッフィク)」
というのは、
単純にこれらの方が

「refrigerador」
伯葡語:「ヘフリジェレドール」
欧州葡語:「れフリジェラドィレ」

より発音が楽だからだと思われます。

つまり、あなたがポルトガル語学習者であるならば、
発音はともかく、
「冷蔵庫は『refrigerador』だ」と
覚えてさえおけば、

どこのポルトガル語圏へ行っても通じます。

*****

次は「常温」について、

ブラジルのレストランでは「sem gelo (セン・ジェール)」

欧州葡語圏のレストランでは「natural (ナトゥラーゥ)」

だと申しましたが、

正式な「常温」は両葡語共通で

「à temperatura ambiente」
伯葡語:「アー・テンペラトゥーラ・アンビエンチ」
欧州葡語:「
アー・テンペラトゥーラ・アンビエントゥ

と言います。

見ての通り、長過ぎな上、
教科書用語っぽいので、
会話ではあまり使われませんが、

相手が言っている
「sem gelo (セン・ジェール)」
「natural (ナトゥラーゥ)」が、

「氷が入っていないこと」や
「自然なもの」の意味ではなく、

「『常温』のものと言う意味?」

と聞くなら、

単純に、そのまま

「À temperatura ambiente?」
伯葡語:「アー・テンペラトゥーラ・アンビエンチ?」
欧州葡語:「
アー・テンペラトゥーラ・アンビエントゥ?

と訊けば、
最低限曖昧回避にはなります。

*****

そんなこんなで、
「冷たい」か「冷たくない」かだけでも
非常にまどろっこしい
伯葡語と欧州葡語の関係ですが、

「回避術」を身につければ、
話は通じる、

というお話でした。

長々と、失礼致しました!

画像1

※「落語 猫」は、こたつぶとんさんの作品です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?