【倒錯ミシュラン】飲みから〆まで 極上塩ラーメンと生ハム 【八王子TAMAZOU-86】
性的倒錯者は、とりわけ”性に対する好奇心”が旺盛である。
自己の欲望を満たすためのリサーチを欠かさない。
そもそも「性欲」とは、脳にある「視床下部」内に存在する「性欲中枢」(人間に性的興奮をもたらす神経細胞)が刺激されることで生じる本能的欲求である。
視床下部は人間の本能的行動である”食欲””性欲””睡眠欲”という三大欲をつかさどる。
つまり、”視床下部”は食欲と性欲の両方を支配しているのだ。
故に性的倒錯者には、美食家が多い――。
到着、TAMAZOU-86
”倒錯ミシュランを書いている”と言ったところ、マゾヒストな友人女性から連れてこられたのはTAMAZOU-86という八王子にあるラーメン屋さんであった。
なんでも、お酒を飲んでそのまま〆まで楽しめるお店であり、友人曰く「ここより美味しいお店は無い」とのこと。
胸を躍らせてたどり着いたのは、八王子の旧花街、いわば性文化である遊郭や料理店を集めた場所の跡地近くだった。
煌々と光るライトアップされた看板にのTAMAZO-86。
豊富なメニューに踊る胸
ラーメン飲み、というとおつまみでラーメンに乗せられているチャーシューやメンマ、煮卵や、もやしだけ……みたいなお店が多い中、ここは豊富なおつまみがそろっていて、思わず目移りしてしまう。
中でも、画像左側は一列、生ハムのメニュー。
イタリアンバル顔負けの生ハム量で、石油王なら上らから下までと言ってしまっていたと思う。
ちょっとした前菜的メニューも豊富で、いよいよ胃袋を7倍ぐらいに拡張したくなってきた……。
正直、全部食べたい。
悩んだ末に、やっぱり生ハム
友人にどれをたべればいい? と注文をお願いして、生ハムを注文。
気さくかつ、結構ありのまましゃべってくれる店主さんなので、当日おすすめの生ハムください! だとか、3種盛りを頼んでも外れはなさそう。絶対企業秘密だと思う書けん事色々言ってたからその辺マジで信用できると思う。
はあ~~~~~~!!!!
うっめえ~~~~~~~~~~~~~!!!!!
生ハム、もっちもち。
薄切りと塩味でごまかした生ハムではない。原木切りたて、香りも風味も飛んでいない良い生ハム。
丁度良い塩味は勿論、しっかりと味が濃く熟成された旨味と香り!
あえてコンビニの生ハムと比べるなら、5パックぐらい買ってなんらかの宇宙的圧力をギュッッッッッ!!っとかけて1枚にしたぐらいのうまみ。
子供に渡したら、多分これでお腹いっぱいになるまで食べ続けるし、取り上げたら地球が割れんばかりの泣き声で大癇癪を起して名前を生ハムに改名したがると思う。危険。
お次はサイコロチャーシューにんにく正油
好きですよねえ!?!? この味!!!(幻聴)
好きで~~~~~~す!!!!!!(心の声)
モロ酒飲みの舌を狙い撃ち、山本リンダばりの醤油しっかりな味のサイコロチャーシュー。
ああ、このチャーシューを炊き立てのご飯の釜のままの上にドーンと乗っけてしゃもじでむさぼり食いたい。
誰にも渡さねえ。
例え目の前で恩師が涎を垂らしてこっちを見ていたとしても、あげれて泣く泣く2切れ。
マザーテレサとマハトマ・ガンジーの次に優しい筆者でさえこうなので、普通ならあげられないかもしれないぐらい美味しい。
ガンジーでも3切れが限界だと思う。4切れ奪ったら多分目から血を流しながら拒絶してくる。
しっかりにんにくの風味の効いた、脂とろっと、肉質ほろっとな甘辛チャーシューは、トロトロまで煮込む限界のラインというような感じで、しっかりと肉のうまみを残している。
なんでも、お客さんに出せるレベルのワインを使用して煮込んでいるらしく、こだわりのチャーシューだ。
なんちゃってお酒のおつまみの、一般的なラーメン屋飲みのチャーシューではない。
ラーメン屋飲みが浸透してしばらく、味薄めのチャーシューが未だはびこる中、そのチャーシューを出し茹で豚、あるいはメニュー埋めのためのヤーツと名付けてしまいたいほど、酒飲みの舌をわかっている味なのだ。
クソ……わからせられてしまった……ッ!
もちろんメンマもうまい。
こんなにメニューがあるのに、折角ラーメン屋飲みなんだからと結局他店でも提供してそうなメニューを選んでしまったザ・めんどくせえ女兼、メンマが好きすぎて近くのセブンイレブンで「メンマの人」と呼ばれるぐらいのメンマ好きの筆者が泣いて喜ぶうまいメンマ。
優しい味付けとやわらかな歯ごたえ。勿論、この優しい味付けは味が薄いを柔らかく言った表現ではなく、しっかりとベースの味があるが、歯ごたえとの調和が良い、箸休めになるうまいやつなのである(語彙の限界)
さあて、胃に物が入らなくなる前に、お待ちかねの塩ラーメンだ!!
TAMAZOU-86の看板メニュー、塩ラーメン。
透き通ったスープにしっかりした味!!
うまい!!!!!!!
もう言葉さえ発したくないぐらいうまい。
書き物してるやつが言ったらあかんけど、文章って表現の限界があって、本当はスマートフォンの画面からレンゲに乗せたこの塩ラーメンをにゅっと出して一口食わせたい。
そうすれば一杯どころかいっぱい食べに、全員が八王子裸足でかけだして、サザエさんを追い越すぐらいうめえけど、それは現代の技術ではできないし、頼るなら貞子あたりの連絡先を入手するところからになってしまうので、頑張って書くことにした。
スープには、この店の名物の一つ生ハムが使用されている。その溶け込んだ熟成の香りと脂の甘みと、肉の濃縮した出汁がこれでもかと溶け込んでおり、これまたたっぷりと入れられたホタテのうまみがしっかりブーストをかけている。
蛇口からこれが出てきてほしいぐらいうまい。
濃厚だが重くなく、お腹が減ってなくても食べられる。飲んだ後にもしっかり食べられる最高に美味しいラーメンである。
また、麺もスープとよく絡む細いちぢれ麵だが、噛み応えのあるシコシコ麺でこれまたうまい。のど越しもすっきりしていて、一玉じゃ足らない。もっと食べたい。
さっき食べたはずのチャーシューも、ラーメンにひとたび入れるだけで変化し、さっぱりと食べられる。何枚あっても足りないほどうまい。
チャーシューを舐めちゃァいけないよ、とどっかから声が聞こえてくるほどにうまい。
うまいしか言えねえ!!!!(語彙の欠如・二回目)
チャーハンも頼んじゃった!!!
こうなりゃ爆裂カロリー祭り。
チャーハンも美味しいとのことで、チャーハンも頼んだ。
これだけで専門店出せるぐらい美味しいチャーハンが出てきた!!!!!!!!!!!!
卵を使用してないチャーハンには、これでもかとたっぷりの九条ネギが使用されている。
一見、にんにく入ってる? と思う程のがっつりパンチと、甘みを引き出しているのは九条ネギだ。
ブラックペッパーもしっかりかかり、おつまみにも〆にも美味しいまさに大人の味。酒飲みの味。ビバお米!!!ビバチャーハン!!!
既にたらふく食ってるはずなのに、全然止まらない。
胃の許容量が決まっていてよかった。
決まっていなかったら、寝ている時以外はこのチャーハンをずっと口に入れて生活していた。
九条ネギのシャキシャキ食感が癖になる、最高のハーモニーのチャーハン
で、お酒も進む進む。
あ~~~、ずっと食べてたい。
つい頼んだフライドガーリック明太ポテサラ
お腹いっぱいになってきたけど、まだまだ飲みたい。
胃の余白をみっちみちになるまで埋めたい。
そんなカロリーモンスターが心の中で叫んだので、注文したフライドガーリック明太ポテサラ。
いやずるいな!!!!!!!
こんなん酒飲み界の橋本環奈ってぐらいみんな好きだよ。
勿論うまい。
明太子のぴりりとした辛味と塩味、香ばしいフライドガーリックのパンチ、それを優しく包み込むマヨネーズとじゃがいも……。
飲んでるときにちまちまつまみたい、で頼んだにしてはクオリティが高すぎる。キリンより高い。
うまい。
うまい。
うまい!!!!!
いやもう御託並べずみんな行ってくれ!!!!
めっちゃうまいから!!!!!!!!!
本当に伝えたいことはそれだけ。そんな気持ちになる良い食事だった。
営業時間は
月曜定休
11:30~14:30
19:00~24:00
あまり更新してない(店主さん談)TAMAZOU-86さんのアカウント
評価が間違ってる星の数としか思えん食べログ↓
※この記事は飲食店様のご厚意で掲載を許可していただいております。お店のご迷惑となりますので、性的趣向にまつわる関連のお問い合わせや、店内および関係者様への、ご配慮に欠ける発言、行動などはお控えください。
writer:マゾ猫
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