帰国前の大きな挑戦「住み込み プロジェクト」
みなさん、こんにちは。カンボジアの国際協力NGO CBBにてインターンをしております。北海道教育大学の松田です。
私が生まれて初めて日本を出て訪れた場所、フィリピンのミンダナオ島。
そこで、「学校に行きたくても行くことができない」子どもに出会い、
「自分は将来、絶対にこのような思いをする子どもがいなくなる世界を作るんだ」と思いました。
高校生の時に2度目のフィリピン、大学生でアメリカ、グアテマラを訪れ、「国際協力」、「支援」について学び、
今、私は自分の夢についてきちんと考えるために、カンボジアでインターンをしています。
●住み込みプロジェクト 始動
カンボジアの小学校就学率は95%を超えていますが、中学、高校と歳が上がるごとに就学率は下がり、中学校就学率は46%、高校の就学率は13%という現状です。
実際に目の前で、
「学校に行きたくても行くことができない子どもたち」が、カンボジアにはたくさんいます。
家にお金がなく、学校をやめて働かなければならなくなった。
学校が家から遠く、毎日通うのが大変でやめた。
そういった理由で子どもたちが学校を辞めてしまっています。
(現在住み込みスタッフとして一緒に生活しているソリとダエン。彼らも家庭の事情で学校を退学しています。)
学校を退学した彼らの多くは、工場や建設業で働きます。
カンボジアでは就職する際に学歴を重要視する傾向があるため、小学校卒業、中学校卒業の資格しかもっていない彼らは、力仕事をするという選択肢しかありません。
「学校の先生になりたい」
「医者になって、たくさんのお金を稼ぎたい」
小さい頃は、こういった夢を誰しもが持っていたと思います。
ですが、学校を退学してしまった彼らはこの夢を持ち続けることはできません。
本人の意思で、
「もう勉強したくないから退学する」
と決めたのであれば、その意思を尊重するべきだと思います。
しかし、本人は勉強したいのに、家庭の事情で勉強することができないという状況下にいる子どもたちはどうしたら良いのでしょうか。
カンボジアには、
勉強したくても勉強できない子どもたちがいる。
フィリピンのミンダナオ島で、世界中の子どもたちが勉強できる世の中にしたいと思ったはずなのに、今目の前で起こっている現象に何もすることができない自分がいました。
そこで、今あるこの現状を、自分たちができる範囲でどうにかできないかと思い、「住み込みプロジェクト」を立ち上げました。
家庭の事情で中学や高校を退学し、力仕事をするしか選択肢がなかった子どもたちが学校に復学し、きちんと高校まで教育を受けて卒業する。
また、ただ公教育を受けるだけではなく、CBBで日本語や英語を身につけて、語学を生かした職業にも就けるよう、彼らの将来の選択肢を広げる。
このプロジェクトは、カンボジアの子どもたちの将来を変える、大きなきっかけになるプロジェクトだと思っています。
そして、このプロジェクトを進めるにあたって復学するためにかかる費用を来月、9月からクラウドファンディングで集めます。
●初めての挑戦
クラウドファンディングは、
ただお金を集めるだけで終わり
ではなく、多くの方に支援先の現状を知っていただき、支援の輪を広げていくことができるものです。
今回、このプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングを行うと決めるまで、私は全く「クラウドファンディングとは何なのか」ということを知りませんでした。
クラウドファンディング(crowdfunding)とは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るしくみです。途上国支援や商品開発、自伝本の制作など幅広いプロジェクトが実施されています。 Ready for 公式ホームページ より
今回のクラウドファンディングが、
多くの方にカンボジアの現状を知っていただく機会になれば良いなと思います。
●ご協力のお願い
よりたくさんの方にこの支援を知っていただき、みなさんのできる形での支援のご協力をお願いします。
お金を入れることだけが支援ではなく、
TwitterやFacebookなどのSNSでこの活動をシェアする、
友達や職場の人にこの活動の話をする
こういったことも1つの支援の形だと思っています。
1人でも多くの方に、私たちと一緒に支援をしていただけますよう、ご協力をお願い致します!
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