15歳、grade6で退学したソリ@NGOCBB
みなさん、こんにちは。カンボジアの国際協力NGO CBBにてインターンをしております。北海道教育大学の松田です。
CBBスクールから自転車で30分ほど漕いだところにあるスラン村で出会った男の子【ソリ】
現地スタッフのプットくんの親戚の家で、
「この辺りに貧しい家庭はないか」と質問をして紹介してもらった家が彼の家でした。
初めてソリと出会った日。
最初は2つ上のお兄さんに住み込みの話をしようと思っていたのですが、
お兄さんに勉強を続ける気はないそうで。
一緒に話を聞いていたソリに、
「勉強したいか」尋ねると、小さい声で「したい」と伝えてくれました。
母子家庭で5人兄弟。兄弟では上から2番目。
そんな彼は、クメール語の読み書きができません。ソリの家族の中に、クメール語の読み書きができる人はいないそうです。
grade6で学校を退学したソリ。
2つ上のお兄さんもgrade6で学校を退学しています。
ソリに退学した理由を尋ねると、
「クメール語の読み書きができないために授業についていけなくなった」
と教えてくれました。
カンボジアでは、grade2でクメール語の読み書きの勉強を始め、だいたいgrade4くらいになると、スラスラ書けるようになるようです。
日本語はひらがな、カタカナ、漢字と言葉がたくさんあり難しいと言われていますが、クメール語も子音、脚文字、母音を組み合わせて言葉を作るのでとても難しいです。
カンボジアに来てから、文字が書けるようになりたいなと思い何度か挑戦しましたが、諦めました。
そんなソリがCBBに来てから約1カ月。
CBBにやって来た日は、挨拶してもなんだかそっけない態度で、
「この先大丈夫かな」と不安に思いました。
そんな不安を抱く必要が無かったほど、今では彼はよく話します。
「さやが日本語を教えて!」と言ってくれた時はとても嬉しいです。
彼が学んでいるのは復学するために必要なクメール語、そして日本語です。
ソリは、今いる住み込みの子どもたちの中でずば抜けて日本語の発音が綺麗です。
カンボジア人は「つ」、「し」、「ち」の発音が苦手です。
「つ」は「とぅ」、「し」は「すぃ」、「ち」は「てぃ」と発音します。
ですが、ソリはこの3つの音がとてもクリアです。
文字の読み書きができない分、耳で情報のインプットを他の人の何倍もしてきたのだと思います。
ソリがCBBでまずクメール語を習得し、学校に復学し、日本語を話すことができるようになったら…。
ソリのおかげで、ソリの家族は得られる情報の量が格段に増えます。
また、就ける職業に限りがあった彼の将来に、たくさんの選択肢ができます。
ソリのような、勉強をしたくても、できない子どもたちの可能性を広げる「住み込みプロジェクト」
9月2日より、復学にかかる費用を集めるべくクラウドファンディングに挑戦します。
よりたくさんの方にこの支援を知っていただき、みなさんのできる形での支援のご協力をお願いします。
お金を入れることだけが支援ではなく、
TwitterやFacebookなどのSNSでこの活動をシェアする、
友達や職場の人にこの活動の話をする
こういったことも1つの支援の形だと思っています。
1人でも多くの方に、私たちと一緒に支援をしていただけますよう、ご協力をお願い致します!
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